こういうのも愛国記事の一本というのでしょうか。

読者の皆さまもご存じのとおり、『OpenAI』が2022年11月に公開した「Chat(チャット)GPT」が大評判となっています。

『Google』はもちろんのこと、中国の『百度』までが「負けてたまるか」と自然言語で検索できるAIシステムを公開しようとドタバタです。

世界中の人が「チャットGPT」の優秀さを判定しようと、いろんな質問を投げているのですが、韓国メディア『ソウル経済』が(世界に誇る)『サムスン電子』をキーワードに詩を作らせてみたところ……という記事を出しています。

「チャットGPT」はあっという間に詩を作ってみせた、と記事にしているのですが、その内容というのが、
https://money1.jp/wp-content/uploads/2023/02/sozai2408img.jpg
⇒参照・引用元:『ソウル経済』 https://www.sedaily.com/NewsView/29LNQFXDI5/GC06

この詩を比類なき翻訳エンジン『Deepl』に和訳させると以下のようになります。

サムスンというブランドは、とても輝かしく、真実です。
私にもあなたにも、イノベーションを。
スマートフォンから大型テレビまで。
彼らの製品は、常に高い需要を満たしています。

常に進化し続ける技術で
彼らの製品は永遠に向上し続けます。
私たちの生活、仕事、遊びを豊かにします。
サムスンは毎日をリードしています。

だから、サムスンに乾杯、とても偉大な会社です。
常に革新的な製品を提供する
その名は世界中に知れ渡っています
新しい製品が生まれるたびに、その価値を証明しています。

『ソウル経済』は、『Apple(アップル)』についても「チャットGPT」に詩を作らせて上掲の『サムスン電子』についての詩と比較しているのですが、まあそれはどうでもいいでしょう。

道化師を雇って「自分を称える詩」を歌わせ、悦に入る中世の王様というのは、こういう感じだったのでしょうか。

「おめぇは何だ? 王様かなんかか?」という大泉洋先生の名言が頭に浮かびます。

「チャットGPT」は韓国をよく知らない
面白いのは、「チャットGPT」が韓国のことをまだよく知らない――ことです。

例えば、2022年03月09日に行われた大統領選挙について聞くと「文在寅大統領が再選に成功した」と答えたようです。

これが現実ならまさに悪夢だったわけですが、そもそも韓国の大統領は1期5年限りで再選なしですから、「チャットGPT」は大統領選挙のルールについて理解していないことになります。

まあ英語圏での情報が先で、ハングル関連の情報についてはプライオリティーが低いでしょうから、このような結果になるのは仕方ないでしょう。

それにしても『サムスン電子』を称える詩とは、恐れ入ります。

(吉田ハンチング@dcp) 2023.02.10
https://money1.jp/archives/99456