【2月13日 AFP】米国のメリッサ・ダルトン(Melissa Dalton)国防次官補は12日、今月4日に撃墜した中国の「偵察気球」をめぐり同国側と接触したことを明らかにした。

 ダルトン氏は記者会見で「高高度気球について中国と接触した」と説明。ただ、誰がどのようなやり取りを行ったのかは示さなかった。

 米軍が4日に東海岸沖で中国の気球を撃墜した直後、ロイド・オースティン(Lloyd Austin)国防長官が中国国防相に協議を申し入れたが、中国側は応答しなかった。

 中国国防省は9日になって、その理由として「米国が(気球撃墜という)無責任で重大な過ちを犯し、両国軍が対話・交流を行える環境を壊した」点を指摘した。また「米国は武力による飛行船の攻撃にこだわったが、国際慣行を著しく逸脱しており、あしき前例となった」と述べていた。

 米軍は12日にも、北米で四つ目となる飛行物体を撃墜した。米当局は、最初に確認された中国の気球は偵察目的で領空内に侵入していたのは確かだと主張しているが、その後の三個は小型で、中国の気球には似ていないとしている。(c)AFP

2023年2月13日 14:01 発信地:ワシントンD.C./米国
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