いま子どもたちは 目指せ!Kデビュー(1)
 客席にいる約300人の視線が、舞台上に注がれている。
昨年11月12日、東京・四谷にある駐日韓国文化院の多目的ホールは、熱気に包まれていた。

真っ暗な会場のスクリーンに、「Sky tone」という文字が浮かびあがる。
ステージに、大阪市の鎌田萌さん(18)が率いる女性5人グループSky toneがあらわれた。
5人は、デニムのジャケットにショートパンツという軽快な姿でまずは韓国語でバラード曲を披露した。
韓国の女性グループITZY(イッチ)による、信頼を寄せる相手への恋心を表現した曲を安定したハーモニーで歌ってみせた。
ステージが暗転した。昨夏のデビュー以来、話題をさらっている韓国の女性グループNewJeans(ニュージーンズ)の
アップテンポな曲が始まった。再びステージに立つ5人にライトがあたる。照明が青、赤とテンポよく変わっていく。
指先や足先まで、動きをぴったり合わせて、笑顔を絶やさず踊りきった。

鎌田さんらが立った舞台は、「韓日交流K―POPあすなろプロジェクト Audition K」(オーディションK)の最終審査。
両国の文化交流のかけ橋になれるアーティストを発掘・支援するため、韓国大使館と韓国文化院が昨年始めた。
年齢不問で、韓国語を母語としない日本在住者は誰でも無料で応募できる。

続きはソースで(一部有料記事あり)
朝日新聞 伊藤恵里奈
2023/2/22 10:00
https://www.asahi.com/articles/ASR2J5Q0MR28UTIL038.html