2023.02.24 (06:38)

国際問題評論家キム・ユチョル氏が23日、朝鮮中央通信を通じて発表した文「今日のウクライナ事態は何を示しているのか」の全文は、次の通り。



対米追随は自滅へ行く道

ロシアとウクライナは単に、隣国同士ではない。

ウクライナは、歴史と文化、血統と信教など、全ての領域でロシアと不可分の関係にあり、両国人民は同じ民族と言える。

にもかかわらず、ウクライナが現在のようにロシアと銃口を向け合って、戦争のるつぼに巻込まれるようになったのは全的に、親米事大に自分の運命を無鉄砲に任せたところにその原因があると見るべきであろう。

米国のそそのかしの下、ロシア語を使う住民とドンバス地域の同胞を迫害し、千余年の長い歳月に形成されたロシアとの文化的連携を踏みにじったし、第2次世界大戦の歴史を否定し、ナチズムを復活させたのが今日の悲劇を招いた。

決して、避けられない運命ではなかった。

ウクライナが米国の反ロシア対決政策にやたらに便乗しなかったならば、米国の汚い魔手を振り切って同族同様の隣国との和解と団結を図ったならば、事態が今のように険悪な域には至らなかったであろう。

侵略で生じ、戦争で肥えてきた米国は、自分らの利己的目的のためなら、敵対国家はもちろん、同盟国の安全と利益もためらわずに侵害する悪の帝国である。

いつ破れるかも知れない米国のおくみにぶらさがって一日一日延命している反逆の群れは、自国民の安危はもちろん、自分自身の運命のためにも、一日でも早く親米事大から脱して今日の事態を平和的に解決すべきである。

現ウクライナ事態は、自分らの覇権的地位を維持するために主権国家の平和と安全を破壊するのもためらわない米国の強権と専横、欲深い侵略政策が終息しない限り、世界にはいつになっても平穏が訪れないということを再度如実に実証している。

米国は、今からでも気を確かに持たなければならない。

自分らの意思に従わない主権国家を滅ぼそうとする陰険な目的を抱いて自分の手先らをけしかけて他国の自主権と安全を軍事的に脅かす無分別な妄動を続けるなら、結局自分がつけた火に自分が焼け死ぬことになるであろう。

https://chosonsinbo.com/jp/2023/02/24-98/