英国防省は25日、ロシアによるウクライナ侵略に関する報告で、露軍が昨年秋頃からエネルギー施設などへの攻撃で多用しているイラン製自爆型無人機が、
枯渇している可能性があるとの見方を示した。今後も「補給を模索する可能性が高い」とも指摘した。

 今月15日頃から、ウクライナでこの無人機が使用されたとの報告がないためだとしている。
露軍が自爆型無人機を調達し続ける可能性については、巡航ミサイルで攻撃する際の「ウクライナ軍の防空に対する有益なおとり」と見なしているからだとの分析を示した。

 ロシアによる自爆型無人機の調達を巡っては、イランが設計したものを国内で製造する計画のほか、
最近では中国企業がロシアへの売却や製造支援の交渉を行っているとも報じられている。ウクライナや米欧は警戒を強めている。

 一方、ウクライナ東部方面の陸軍司令官が25日、ドネツク州の要衝バフムトで防衛に当たる部隊を視察し、兵士を激励した。
兵士の士気を維持し、対策を強化する狙いとみられる。

 露民間軍事会社「ワグネル」の創設者エフゲニー・プリゴジン氏は25日、バフムト中心部から北方2キロ・メートル余りの集落を「制圧した」と主張した。
ウクライナ側は認めていないものの、露側がバフムトに向け前進を続けている可能性がある。

 ウクライナ軍参謀本部は25日、バフムトを巡る戦闘で、露側が部分的動員兵の脱走を防ぐため、
最大200人の部隊を周辺に派遣したと指摘。戦闘が激しさを増しているとみられる。

2/26(日) 20:46配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf12d3c98aab5e2d60e876a69202facc6ca60dc8