韓国人が自ら認識する幸福度(2021年基準)が経済協力開発機構(OECD)加盟38カ国中32位と最下位圏にあることが集計で分かった。韓国保健社会研究院が26日に明らかにしたところによると、世論調査機関Gallup World Poll(ギャラップ・ワールド・ポール)の韓国の幸福度は2021年基準で10点満点中6.11点だったという。OECD加盟国のうち、韓国より低い国はギリシャ(6.10点)、日本(6.09点)、メキシコ(5.99点)、ポーランド(5.98点)、コロンビア(5.29点)、トルコ(4.37点)の6カ国だけだった。

 幸福度が最も高い国はフィンランド(7.79点)で、以下デンマーク(7.70点)、イスラエル(7.58点)、アイスランド(7.56点)、スウェーデン(7.44点)の順に高かった。米国は6.96点、英国は6.87点、ドイツは6.75点、フランスは6.66点だった。コスタリカ(6.41点)、ラトビア(6.35点)、ハンガリー(6.23点)、ポルトガル(6.18点)なども韓国より点数が高かった。

 幸福度は「0 の段が最も低く、10 の段が最も高いはしごを想像してください。はしごの最も高い所はあなたが考え得る最もよい生活を意味し、はしごの最も低い所はあなたが考え得る最も悪い生活を意味しているとします。現在あなたはどの段にいると感じますか?」という質問(カントリルラダー)に対して、回答者が自ら付けた点数を表す。ただし、2021年の韓国の幸福度は2020年(5.79点)より上がっており、2012年(6.00点)以来、10年ぶりに6点台となった。

 つらい時、周囲に助けを求めるのが難しい「社会的孤立度」はOECD加盟国中4番目に高かった。「困難な状況で助けを求められる友人や知人がいるか」という質問に対して、「いない」と答えた割合は韓国では18.9%だった。韓国より孤立度が高い国はコロンビア(20.7%)、メキシコ(22.1%)、トルコ(26.4%)の3カ国だけだった。

 幸福度が高い北欧圏のアイスランド(2.0%)、フィンランド(3.0%)、スロベニア(4.5%)、ラトビア(4.6%)などは「助けてくれる人がいない」という回答も少なく、孤立度も低かった。

 韓国保健社会研究院のキム・ソンア副研究員は「韓国は圧縮成長という経済的成果を達成したが、国民は実質的かつ良質で幸せな生活を享受できず、社会的孤立も強い」「これは、社会政策が適切に機能しているかどうか再検討する必要があることを意味している」と述べた。

ユン・ジンホ記者

朝鮮日報日本語版 2023/02/27 09:44
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/02/27/2023022780005.html?ent_rank_news

※関連ソース
【幸福度指数】韓国は世界ワースト7位 日本はワースト何位?
https://korea-economics.jp/posts/23022603/