【ソウル聯合ニュース】韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は1日、独立運動記念日「三・一節」に合わせてソウル市庁前のソウル広場で開かれた集会に参加し、「(日本が)原発汚染水を海洋放出すると言って、太平洋の小さな島国も激しく抗議し戦っているが、隣接する韓国の政府は一体何をしているのか」とし、「主権をまともに行使しているのか」と批判した。

 また徴用賠償問題を巡る尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の対応について、「悔しく、客観的事実を認められたくて数十年にわたり人生を捧げて戦っている人たちを、まるで金銭目的で戦っているかのように侮辱した」などと指摘した。

 韓国政府が先月12日の公開討論会で提示した同問題の解決案は、2018年に大法院(最高裁)で確定した日本企業に徴用被害者への賠償を命じる判決の原告に対し、韓国の財団が被告企業に代わり賠償金の支払いを行うというのが骨子。これに対して被害者の一部は、被告企業が財団に資金拠出をし、日本側が謝罪することが必要としており、政府案に強く反発している。李氏の発言はこのような状況を念頭にしたものとみられる。

 李氏はフェイスブックでも「尹政権は三・一運動の精神を忘却し、毀損(きそん)している」とし「過去を改めてこそ、正しく前進できる」と強調した。

 李氏は「徴用被害者を関係改善の障害物として扱い、韓国企業に責任を転嫁し、国民の安全がかかっている福島原発の汚染水放出に沈黙し、『竹島の日』に韓米日軍事訓練を行うことは、全て屈従・従属外交」と批判した。また「未来志向的な韓日関係を作ろうということに反対する国民はいないが、歴史的責任と適切な法的賠償なしに(日本との)信頼構築は不可能だ」とし「尹錫悦政権が歴史的教訓を忘れないことを願う」と強調。「尹錫悦政権が平和と国益をないがしろにしようとするのであれば、全力を尽くして牽制(けんせい)する」として、「共に民主党は三・一運動の精神を継承し、国益中心の実用主義外交の道に進むよう責任を全うする」と書き込んだ。

聯合ニュース 2023.03.01 16:39
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