韓国与党・国民の力の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)非常対策委員長が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の三一節(独立運動記念日)記念演説を巡り「三一運動の精神を傷つけた」と指摘した共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表に向かって「文在寅(ムン・ジェイン)政権が招いた北核安保危機に備えるため、韓日関係を正常化するのがそんなに心地悪いのか」と対抗した。

鄭非常対策委員長は2日午前、非常対策委員会の会議で尹大統領の記念演説について「時代の変化によって韓日両国が協力を強化しなければならないという意味だと理解した」と明らかにした。

また「頻繁に『国益中心の実益外交』を強調するが、安全保障ほど重要な実用的価値がどこにあるのか」とし「金正恩(キム・ジョンウン)氏の嘘に騙されて5年間平和ショーを繰り広げた文在寅政権の過ちを繰り返そうというのか。大韓民国の大統領が金正恩委員長の首席報道官なのかと言われ、国際社会でいじめられたあの時代に戻りたいのか」と厳しく批判した。

鄭非常対策委員長は、李代表の尹大統領への批判が検察捜査などによる危機状況を打開するための窮余の一策だという趣旨で批判した。また「李在明議員が独島(ドクト、日本名・竹島)から180キロほど離れた東海(トンヘ、日本名・日本海)の公海で行われた韓日米合同演習を『親日国防』と言って恥をかいたのが昨日起きたようなこと」とし、「法の審判を受けてほしいという厳しい民心の命令を『竹槍歌』で覆い隠すことができると信じているのか」と述べた。

同時に「李在明議員の過激的な支持者たちは逮捕同意案に賛成し、または棄権した民主党議員たちを探すために躍起になっており、支持者から大量の迷惑メールを受けた民主党議員たちは議院活動に困難を吐露している」とし「李代表が重ね着していた防弾衣はボロボロになった。多くの人が党代表職を辞めるのが道理だと話している」と強調した。

また「李代表は民主党重鎮の苦言を重く受け止め、民主党は民生立法に足を引っ張りながら民生を論じないでほしい」と付け加えた。

李代表は前日フェイスブックに「尹錫悦政府は三一運動の精神を忘却し、毀損している」として「米中葛藤の波高と韓半島(朝鮮半島)危機の解決策は二分法的な二者択一の外交ではなく、国民を守る『国益中心の実用外交』だ」と明らかにしたことがある。

中央日報日本語版 2023.03.02 11:52
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