日本の社会学者の上野千鶴子氏について、「上野氏と戴錦華氏との対談実録」というワードが中国版ツイッター・微博で関心を集めた。

日本における女性学研究の第一人者ということで上野氏の名は中国でも知られ、著書の中国語版も複数発行されている。

中国メディア・新京報の微博アカウントは3日、上野氏が北京大学の戴錦華(ダイ・ジンホア)人文特聘教授と2月20日に行った対談内容を「歴史的な出会いの時。1人は日本の女性学の先駆者、もう1人は中国で最も早期にフェミニズム理論に携った学者だ」として紹介。対談は新京報の書籍イベントの一環として行われたもので、冒頭では中国で昨年高い評価を得た上野氏と作家の鈴木涼美氏による「往復書簡 限界から始まる」(中国語版タイトル:始于極限)が取り上げられた。

上野氏と戴氏のやり取りに中国のネットユーザーからは、「明るい光のように道を示してくれる素晴らしい対話」「ハイレベルな対話。勉強になった」などの声が上がっている。

また、雑誌「南風窓」の微博アカウントは「上野氏は中国でなぜこれほど人気なのか」との話題をめぐって「上野千鶴子ブームの背景」と題する文章を投稿。「ブームの背景にあるのは中国の女性の進歩的思潮への渇望だ」と指摘した。(翻訳・編集/野谷)

Record China 2023年3月4日(土) 22時0分
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