念のために冒頭でお断りしますが、筆者が言っているのではありません。

韓国保守メディアの砦『月刊朝鮮』が非常に興味深い記事を出しています。

2023年03月06日、韓国政府が公表した「いわゆる徴用工」問題の解決法について、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領はよく決断した、という内容です。

状況は1965年の朴大統領決断時に似ている
「日本に完敗」「屈従外交だ」「国辱だ」などの声がさっそく野党から挙がり、ネットにも同様の罵詈雑言が満ちています。

しかし、『月刊朝鮮』は、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領が「1965年に締結した日韓請求権」当時に述べた言葉を引いて、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領を称賛しています。

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↑朴正煕(パク・チョンヒ)大統領のクーデター当時の写真/前列の左端

1965年の日韓請求権協定が締結されたときも、韓国内には強い批判がありました。

しかし、朴正煕(パク・チョンヒ)大統領は、お金のない韓国の実情をなんとかするため、経済発展の本種を手に入れるため、国の安全保障を確固たるものとするため、日本との協定締結を完遂したのです。

『月刊朝鮮』の記事から引いてみます。

ー中略ー

⇒参照・引用元:『月刊朝鮮』 https://monthly.chosun.com/client/mdaily/daily_view.asp?Idx=17192&Newsnumb=20230317192

朴正煕(パク・チョンヒ)大統領は、反共の人でしたし、軍人でしたから合理的に判断できる人でした。
なんとしても経済発展の種銭を韓国のために日本から引き出し、すぐ上にできたおっかしな国から自国を守らなければなりませんでした。

さすがの朴正煕(パク・チョンヒ)大統領も、北にある国があれよあれよと言う間に「ドがつく貧乏」で「核ミサイルと飢餓の国」になるとは思ってもみなかったでしょうが。

若い読者の皆さんはご存じないでしょうが、金ちゃんファミリー初代の金日成さんは「国民みなが、白い米の飯と肉のスープを食べられる国にしよう」と言っていたのです。

実に皮肉な現状ですが、それはともかく、上掲の最後の部分はとても大事です。

韓国人は根本的な事実さえ忘れている
外交、そして協定というのは、「一方的な強要」ではなく、「理と条理を相互に納得して初めて妥結するもの」です。

『月刊朝鮮』は、この点について「この基本的な事実さえも忘却している人々が今日でもあまりにも多い」と韓国人を批判しています。

この指摘は真芯を捉えています。

韓国が日本に強要するのは「韓国の言うことを聞け」です。これはアメリカ合衆国相手でも同じで「通貨スワップを締結しなければならない」などといいます。

「理と条理を相互に納得して」が全く抜け落ちています。韓国は交渉を「オレの言うことを聞かせること」「少しでも譲ったら負けだ」だと思っているのです。

この時点でいったい交渉になんの意味があるのか――となるでしょう。

その上、結んだ協定を政権が変わると平気で反故にします。韓国とはとても付き合うことなどできない、となっても当然ではないでしょうか。

(吉田ハンチング@dcp)
2023.03.12
https://money1.jp/archives/101144