国際通貨基金(IMF)は20日、経済危機に陥っているスリランカへの30億ドル(約3900億円)の支援を理事会で承認したと発表した。
経済の安定が目的で、ゲオルギエワ専務理事は声明で財政改革や腐敗防止への取り組みも求めた。

IMFは「スリランカは、壊滅的な経済危機と人道的危機に見舞われている」と指摘。今回の決定で、スリランカは即時に約3億3千万ドルを活用することが可能になるという。

IMFは昨年9月、スリランカに約29億ドルを融資することで事務レベルで暫定合意。実現には債権国の同意が必要で、日本やインドに加え、中国も同意したことで支援が実現した。

スリランカの経済危機は、中国などからインフラ整備を理由に多額の資金を借りて財政難に陥ったのに加え、新型コロナウイルス感染拡大による観光業の不振も響いて引き起こされた。(共同)

2023/3/21 13:11
https://www.sankei.com/article/20230321-NYRAFXBAIZIJBC7J4CAJMYNNNQ/