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2023/04/06(木) 09:25:01.91ID:nw+8PqKR2023年4月6日 6時20分
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台湾の蔡英文総統が、アメリカのロサンゼルス郊外でマッカーシー下院議長と会談しました。中国が反発を強める中、両者は台湾とアメリカの連携を強化していくことで一致しました。
中米2か国の訪問を終え、経由地のアメリカに滞在している台湾の蔡英文総統は日本時間の6日未明、西部カリフォルニア州のロサンゼルス郊外でマッカーシー下院議長と会談しました。
アメリカメディアによりますと台湾の総統が、大統領権限を継承する順位が副大統領に次ぐ2位の要職である下院議長と、アメリカ国内で会談するのは初めてです。
会談後に行われた共同発表でマッカーシー下院議長は「アメリカと台湾のつながりはかつてなく強くなっている。経済的自由と平和、地域の安定を維持することはとても重要だ」と述べました。
これに対し蔡総統は「われわれの平和と民主主義は今、これまでにない試練に直面している」と述べたうえで「アメリカ議会からの揺るぎない支援は、台湾が孤立していないとわれわれを安心させるものだ。平和な現状を維持していく決意について議論した」と応じました。
会談が行われた「レーガン・ライブラリー」は、台湾への武器売却などを後押ししたレーガン元大統領にちなんだ場所で、双方の結びつきを象徴する場所の1つでもあります。
台湾をめぐって、中国は、台湾は中国の不可分の一部だなどとする「1つの中国」の原則を主張していて、去年8月に、当時、下院議長だった民主党のペロシ氏が台湾を訪問した際は、台湾周辺で大規模な軍事演習を行い、反発を強めました。
アメリカのブリンケン国務長官は「中国は、蔡総統の立ち寄りを口実に緊張を高める行動をとるべきではない」と述べてけん制していますが、今回も中国は強く反発していて、会談を受けて、中国がどのような対応をとるのかが焦点となっています。
マッカーシー下院議長の思惑は
マッカーシー下院議長は、去年秋の中間選挙を前に、議長に就任すれば「台湾を訪問する」と公言してきました。
ただ、複数の議会筋は、今回、台湾を訪問するのではなく、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外で会うのは、その方が現時点でアメリカと台湾双方にとって得策だとの計算があるからだといいます。
その判断に大きな影響を与えたのが去年8月、当時、下院議長だった民主党・ペロシ氏の台湾訪問です。
バイデン政権との事前の調整がほとんどなかったとされ、台湾との強いきずなをアピールできた反面、中国の激しい反発を招き、中国軍機が台湾との中間線を越えて飛行することが常態化するなど、「現状変更」を許したという批判的な見方がワシントンでは根強くあるからです。
このため、中国に現状変更を試みる口実をできるだけ与えず、同時に台湾への強い支援を国内外に示すには、アメリカ本土の、それもマッカーシー議長の地元であるカリフォルニア州に台湾総統が「立ち寄る」際に会うのが最善との判断に至ったとみられます。
アメリカ議会は、中国が軍事力も駆使して台湾統一をはかる台湾有事のリスクが高まっているとの認識のもと、対中強硬姿勢を強めています。
下院議長が、台湾を訪問するのではなく、アメリカ国内で会談することに「弱腰」との批判も出かねない状況ですが、今回は議会からそうした声はあがっていません。
むしろマッカーシー議長肝いりの、議会下院・中国特別委員会のメンバーを中心とした超党派の議員団が会談に同席し、アメリカ議会が台湾を強く支援していく姿勢をアピールする機会として利用するねらいです。
※続きは元ソースでご覧ください
NHK NEWS WEB 2023年4月6日 6時20分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230406/k10014030161000.html