中国政府で香港政策を担当する夏宝竜・香港マカオ事務弁公室主任が16日に香港立法会(議会)で演説し「野党(の存在)イコール民主主義ではない」と述べ、
民主派を事実上排除した香港の新選挙制度や中国式統治の正当性を訴えた。
中国当局高官が香港議会で演説するのは初めて。香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストが16日報じた。

演説は非公開だったが、出席した議員によると、夏氏は「抗議活動だけが意見表明の手段ではない」と強調。
2019年の大規模デモで若者らが立法会を占拠したことなどを念頭に、反政府デモを容認しない姿勢を誇示したとみられる。
議員の一人は「夏氏は1人1票の方式だけが質の高い民主主義だとは考えていない」と語った。

現在89人いる議員のうち80人以上が出席したといい、演説は30分以上に及んだ。(共同)

2023/4/16 23:59
https://www.sankei.com/article/20230416-J4NKVDJUOZNE5I63LRHJQB56MA/