・韓国人の70%が日本に好感を持っていない、って…!?

 4月1日韓国メディアの東亜日報が約1000人を対象とした世論調査で70%が日本に好感を持ってないとする回答を得たと報じた。

 調査は東亜日報が世論調査会社「韓国ギャラップ」に依頼して、日韓首脳会談後の3月17日~22日に行われたという。

 さらに、会談で岸田首相が元徴用工問題で謝罪がなかったことが韓国で批判されているというが、「果たして、本当にそうであろうか」と私は思った。

 私は以前から特に韓国の世論調査、統計が発表されると強く違和感をおぼえることが少なくない。その調査結果や統計で示す”実感”が本当にないからだ。

 もちろん大手メディアが位置する光化門周辺では、まさに世論調査の様な結果が出ても不思議ではない。
光化門は観光客も集まる場所だが、私のイメージでは、光化門で石を投げれば人権活動家や市民団体に当たるほどの場所である。
そういった意味でも、こうした調査がいったいどこで行われているのか、江南(カンナム)に住む私にはいつも謎すぎるのだ。

・韓国が日本の教科書の内容に文句!日本の反論!

 文在寅政権では「反日正義」を徹底してきたが、尹政権になってからは反日を盛り上げる材料が乏しいことは事実だ。

 さらに、日韓首脳会談の成果を受けて、実際には多くの韓国国民がその成果を評価しているが、どうにか「反日の火」を消してはならぬとネタ探しに躍起になっている人もいる。

 そうした中、韓国が日本の教科書の内容に関して茶々を入れてきたことが話題になっている。

 韓国外交部が、日本の小学校教科書の竹島(独島)表記について、日本大使代理の熊谷直樹在韓日本大使館公使を呼び出したという。
こうした竹島問題への抗議は“お決まり事”のようなものになっているが、NHKの報道によれば、
今回は、韓国外交部次官に対して熊谷大使代理が「国際法上でも明らかに日本固有の領土だ」と主張したという。
この報道を見て、私はこれまで日本のハッキリした言い分が報道されたのは珍しいと思ったものだ。

 実際、これまで何度も何度も外交部に呼び出されて、その度に抗議を聞き続けてきた日本大使館だが、今回の件が報道され友人の大使館関係者も「胸がスッキリ」したと話していた。
私自身も、韓国で、ビジネスでも政治思想論争でも何度も苦渋を飲まされてきたが、この報道を聞いた私も友人同様に、本当に気持ちが晴れ渡る気分だった。

・「物言う日本」へ!

 私は著書『それでも韓国に住みますか』にも、日本から韓国に渡って、いままでどれだけ苦渋を飲まされて来たかを綴ってあるが、
日本大使館がこのように「物言えるようになった」のは在日としても誇りに思えるものだ。

 もしかしたらそれは、今回の尹政権の「日本に対する理解(文在寅の尻拭いなのだが)」があったからかも知れない。
そういう意味では、文在寅政権が起こした「反日」によって日本を「物言える国」にしてくれたのかも知れない。

豊 璋(在韓国コンサルタント)

現代ビジネス 4/17(月) 7:32配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/627da25af822458cae22260fb13f09d22b53d6d9