文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が来月公開される自身に関するドキュメンタリーで、「5年間かけて成し遂げた成果があっという間に崩れた」と言及した。

 文前大統領は18日、動画共有サイト「ユーチューブ」のジャーナリスト金於俊(キム・オジュン)氏のチャンネルで一部公開されたドキュメンタリー映画『文在寅です』のインタビューで、「5年間かけて成し遂げた成果、私が成し遂げた成果というより、国民が、大韓民国が共に成し遂げたことなのに、それがあっという間に崩れ、過去に戻る姿を見て、むなしいという思いがある」と語った。

 そして、「『自然人としては忘れられないものだが、現実の政治領域ではもう忘れられたい』という意思を明らかにしたが、絶えず私を現実の政治に呼び戻している」「その夢もむなしいものになった」と話した。

 さらに、「このように絶えず現実の政治の中に呼び戻すようになるなら、結局は彼らにとってブーメランになるだろう」と言った。

 このような発言は、尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権を批判したものと解釈されている。

 文前大統領の妻・金正淑(キム・ジョンスク)夫人は同じインタビューで、「あなたは5年やってやめたが、『今、自分はどの地点にいるのだろうか』と思う時が時々あるようだ」「あれほど夜も眠れず(国政運営を)やったことが、ある瞬間、底を尽いてしまったのが見えて、本人はとてもむなしくなり、『こんなことになるのか』と思う日もあるようだ」と言った。

 ドキュメンタリー映画『文在寅です』は来月、第24回全州国際映画祭で上映される。

 この映画のイ・チャンジェ監督は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏と、同氏を大統領にしたノサモ(盧武鉉氏の支持者)たちに焦点を当てた映画『盧武鉉です』も手がけた。

ソン・ジウク記者

朝鮮日報日本語版 2023/04/19 11:10
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2023/04/19/2023041980031.html
https://www.chosunonline.com/site/data/img_dir/2023/04/19/2023041980027_0.jpg