中国初の火星探査ミッションの総設計師、張栄橋は25日、探査車「祝融号」が、火星の厳しい冬と激しい砂嵐に耐えた後、休眠状態のまま停止していることを認めた。

野心的な宇宙プログラムを推進する中国の火星探査機「天問1号」ミッションの一部である祝融号は、火星上での1年間におよぶ活動の後、太陽光が減少し発電能力が低下する冬の間は計画通り休眠モードに突入。

昨年12月に活動を再開する予定だったが、中国の宇宙機関、国家航天局は祝融号の状況について数カ月間、沈黙を続けていた。

中国国営テレビなどが伝えた張の発言によると、予想以上の砂塵が堆積したことにより太陽光発電が妨げられ、再起動に十分な電力を生成できない状態とみられる。
砂塵の堆積が想定を大きく上回る場合、いくら太陽光を浴びても探査車は復活できず、「永遠に」活動を停止することになるという。

《中略》

火星への探査車投入に成功したた国は、米国と中国のみ。火星では砂嵐が地表に届く太陽光を遮り、発電に必要なソーラーパネルを覆ってしまうため、探査車の活動には高度な技術が必要となる。

《後略》

(forbes.com 原文)
https://www.forbes.com/sites/roberthart/2023/04/25/chinas-mars-rover-is-stuck-sleeping-after-harsh-martian-winter/
編集=荻原藤緒


全文はソース元でご覧ください
ForbesJAPAN|Robert Hart |Forbes Staff
2023.04.26
https://forbesjapan.com/articles/detail/62760
https://images.forbesjapan.com/media/article/62760/images/main_image_5c07037e0a87fb38b9fd5e062d4339452eae66bb.jpg
中国の火星探査車「祝融号」の模型(Long Wei / Costfoto/Future Publishing via Getty Images)

※関連ソース
⬜︎CRI online |2022-05-23 15:33:03
おやすみ祝融号 中国の火星探査車が砂嵐に遭遇し“冬眠”開始
https://japanese.cri.cn/2022/05/23/ARTIQUDeOxxZgKQlJ6i1EQzN220523.shtml