2023年5月7日、日本の華字メディア・中文導報は「中国が自動車輸出世界一を奪取したことは何を意味するか」と題した文章を掲載した。

文章は、今年1?3月の中国の自動車輸出が前年同期比54%増の107万台となり、日本を抜いて初めて世界一になったと紹介。「これは中国の自動車製造業にとってマイルストーンであり、海外進出の大きな一歩であることは間違いない」と評した。

そして、輸出額ベースの輸出相手国トップ10がロシア、米国、メキシコ、英国、ベルギー、日本、オーストラリア、ドイツ、アラブ首長国連邦、韓国の順だったとし、対ロシア輸出では乗用車のほかにトラックの輸出が同7.22倍の2万8000台と大きく増加したと説明。米国については中国ブランドではなく合弁ブランドの輸出が多くなっており、メキシコは輸出額では3位にとどまっているものの、輸出台数では25万4000台で1位になったとしている。

文章はその上で、中国の自動車輸出の増加について多様化、多ブランド化戦略が奏功したと分析するとともに、中国の台頭によって打撃を受けているのは韓国の自動車産業ではなく、日本とドイツであると指摘。韓国の自動車産業は海外に数多くの生産拠点を設けて現地生産を推進しているため輸入への依存度が低い一方で、日本とドイツの自動車産業は自国内に大量の工場を設けているため輸出への依存度が高くなっていると説明した。(翻訳・編集/川尻)

Record China 2023年5月9日(火) 8時0分
https://www.recordchina.co.jp/b913637-s25-c20-d0193.html