韓国で今月に入って家畜の伝染病、口てい疫が相次いで発生しています。
韓国での確認は4年ぶりで、県が畜産農家などに対し、消毒など防疫対策の徹底を呼びかけています。

農林水産省によりますと、韓国中部のチョンジュ(清州)市にある牛の飼育農場で、
10日から11日にかけて4件の口てい疫の発生が確認されたということです。

韓国で口てい疫で確認されたのは2019年以来、4年ぶりです。

県内で口てい疫が発生した2000年と2010年当時、海外のどの国からウイルスが持ち込まれたのかは分かっていませんが、
いずれも韓国で先に感染が確認されていました。

農林水産省は、ウイルスが日本に侵入するリスクが非常に高まっているとして警戒を促しています。

これを受けて県も、畜産農家やエサの配送業者などに対し、消毒など防疫対策の徹底や、関係者でない人を農場に近づけないことを呼びかけました。

さらに、家畜に異常がないか毎日、健康観察を行うことや、万が一感染が疑われる場合には早期に通報することを求めています。

また、ことし3月からは、コロナ禍で中断していた宮崎と韓国と結ぶ航空便の運航が再開され、人の行き来が増えつつあります。

県では、宮崎空港ビルや宮崎カーフェリーに対し、消毒マットの確実な設置を呼びかけています。

05月12日 20時06分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/miyazaki/20230512/5060015377.html