中国紙・環球時報(電子版)によると、英BBCのニュースサイトはこのほど、「インドで消えゆく中国系コミュニティー」とする記事を掲載した。

記事によると、チャイナタウンと言えば、米サンフランシスコや英ロンドンが有名で、コルカタはあまり知られていない。
インド国内には他にチャイナタウンはないが、コルカタには二つもある。
ティレッタ・バザール地区にある最初のチャイナタウンは1800年代から存在し、もう一つは20世紀初頭にタングラ地区に形成された。

中国系移民が1778年にコルカタに到着し、街の近くに製糖工場を設立した。
東部の港町であるコルカタは、中国や東アジアからインドへの最も近い入り口であったため、中国系コミュニティーが形成された。
中国系人口は20世紀初頭に2万人を超えるまでに膨れ上がった。
当時、日本との戦争から逃れるため中国から多くの人がこの地に来て、なめし革産業に従事し、地元の人々と融合した。

コルカタには現在、中国系の人はわずか2000人しか残っていないが、食べ物を売る屋台や道教寺院、コミュニティークラブ、春節(旧正月)を祝う恒例の獅子舞などの文化を至る所で目にすることができる。

コルカタの中国系コミュニティーは100年以上インドの一部であったにもかかわらず、急速に縮小し、完全に消滅する危険にさらされている。

衰退は1962年の中印国境紛争から始まった。
この地区に何世代にもわたって住んでいた人々さえも疑いと敵意をもって扱われたため、多くの人が家族や友人のいる他の国に移住することを決めた。

それ以来、何百もの皮なめし工場や皮革工場が政府の命令により閉鎖され、生計を失った人々はオーストラリアや米国、カナダに追いやられた。

《後略》

(翻訳・編集/柳川)

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Record China |2023年5月14日(日) 22時0分
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