「韓国が昨年初めてシャルル・エドシック輸出国家トップ10に進入しました。1990年代に超好況を享受していた日本のように急成長しています。ラグジュアリーブランドに対する理解度が高いことも韓国市場を注意深く見ている理由です」

2日、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサング・ハンナムドン)にあるレストランで、シャルル・エドシックのステファン・ルルー(Stephen Leroux)グローバル最高経営責任者(CEO)と会った。同社はフランスのラグジュアリー企業EPI所属のシャンパンブランドだ。EPIは高級子供服のボンポワン(Bonpoint)、高級靴メーカーのジェイエムウエストン(J.M. WESTON )などのファッションブランドのほか、パイパー・エドシック(Piper Heidsieck)やビオンディ・サンティ(Biondi-Santi)など高級ワインおよびシャンパンブランドを所有している。

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フランスシャンパン協会によると、昨年の韓国シャンパン輸入量は世界13位水準だ。韓国酒類輸入協会統計によると、シャンパンが含まれたスパークリングワイン輸入量は2012年255万リットルから昨年845万リットルへ10年間で3倍に成長した。

2~3年間の新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)による「家飲み」トレンドで韓国ワイン市場が急激に拡大したが、最近ではその熱気がやや冷める雰囲気だ。これについてルルー氏は「ワイン業界に27年身を置いているが、3年・5年の短期的市場変動はありえても、長期的には成長を続けてきた」とし「そのうえ高級シャンパンは特定消費層を狙っているので、十分に成長することができる」と話した。実際、シャルル・エドシックは今年貯蔵庫に入れる新しいシャンパンの量を従来に比べて60%以上増やした。一部は5年後、残りは10年後に世の中に出てくるシャンパンだ。

グローバル景気に対しても楽観した。ルルー氏は「シャンパンはフランス・シャンパーニュ地域で収穫されるブドウだけを用いて作られるが、地域が大きくならない限りいつも需要より供給が不足する」とし「ここに長い熟成時間まで加えて作る高級シャンパンの希少価値は引き続き上がるだろう」と自信を持った。

中央日報日本語版 2023.06.06 11:07
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