Record China 2023年6月11日(日) 17時10分

香港メディアの香港01は9日付で、日本の通勤電車内で性的暴力行為、いわゆる「痴漢」行為を繰り返し、
その様子を撮影して販売する中国人のグループが存在する話題を報じた。
英国メディアのBBCのネット記事に基づいて、改めて中華圏向けに配信した。

記事は、痴漢という言葉の起源は日本語であり、公共の場、特に公共交通機関でセクハラ行為を行う者を意味すると紹介。
なお、中国語の「痴漢」は本来ならば「おろかな男」程度の意味だが、最近では日本語と同じ意味で用いられることも珍しくない。
記事は、「痴漢」について、騒ぎになることを恐れる被害者の心理を利用して、混雑した公共の場で犯行に及ぶと紹介した。

グループは、犯行時に撮影した動画を会員向けに販売しており、毎日10万円から20万円程度の売上を得ることもあるという。
動画を購入する会員は1万人以上いて、ほとんどが中国人男性とみられ、会員向けページでは中国語が使われている。

グループは15人で、うち10人は中国国内で動画の編集作業を行っている。
グループの中心人物の一人とみられる男は、自らのグループを「熱血に満ちたスタートアップ企業」と称し、
グループのメンバーを「情熱的で勇敢」とたたえて、痴漢行為を実行して盗撮する方法を「伝授して訓練する」ことも行っているという。

記事は、「日本では毎年、数千人が痴漢行為で逮捕されている。しかし、加害者の多くはまだつかまっていない。
日本の警察は被害者や目撃者に向けて、勇気ある声を上げるよう鼓舞し続けているが、
この犯罪は『常態化』した状況であり、完全に根絶されるまでに長い道のりが必要」と紹介した。

記事によると、台湾、韓国、中国などでも同様のグループが出現していることが分かったという。
また、日本で活動するグループの中心人物の一人の男に「投資をしたい」として接近し、
接触した際に取材という本来の目的を告げたところ、暴行を受けた。
またその男はすぐに日本を離れたが、痴漢行為の映像の販売は、まだ続いているという。(翻訳・編集/如月隼人)

https://www.recordchina.co.jp/b915527-s25-c30-d0198.html

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