最近の韓中関係の冷え込みにより中国で反韓ムードが高まっている中、中国人侮辱発言に暴力で対応した韓国在住中国人が相次いで実刑を宣告された。

◇暴力に関連した中国人相次ぎ実刑

蔚山(ウルサン)地裁は14日、殺人未遂などの容疑で起訴された60代の中国人労働者A被告の控訴審で懲役3年執行猶予5年を宣告したと明らかにした。これに先立ち1審ではA被告に懲役4年6月が宣告された。

判決文によると、訪問就業滞在資格で韓国に在住するA被告は、昨年6月に蔚山市内の飲食店で5年前から一緒に働いていた50代の韓国人日雇い労働者のBさんら10人余りと会食をした。A被告はそれまでの1~2カ月間ほどBさんが中国人をばかにして悪口を言うのを頻繁に聞いており不満を抱いている状態だった。そうしたところ会食の席でまたBさんが中国人をばかにするような発言をしたことからA被告が激怒し、言い争いの末にもみ合いとなった。

この過程でBさんがさらに中国人を侮辱するような発言をしたことから、さらに腹を立てたA被告は宿舎にしていた旅館にあった凶器をタオルに包んで持ってくると、「どうして中国人の悪口を言うのか」と問い詰めながらBさんを刺し殺人未遂容疑で裁判にかけられた。

Bさんは左腕を貫通する傷を負い、動脈も一部損傷した。裁判所は「この事件で被害者Bさんが心停止状態になるなど場合によっては命を失うところだっただけでなく、左腕に障害が残ることになったという点で罪責が重い」とした。ただ、「被告人は偶発的に犯行に及んだものとみられ、相当な被害補償金を支払った点などを考慮して量刑を定めた」と明らかにした。

これに先立ち4月にソウルでも中国人侮辱発言でトラブルを起こした中国国籍の男2人が法廷で執行猶予判決を受けた。ソウル南部地裁は特殊傷害などの容疑で起訴された中国国籍の男2人にそれぞれ懲役8月に執行猶予2年を宣告し、社会奉仕80時間を命じた。彼らは昨年6月、ソウル・永登浦区(ヨンドゥンポク)の飲食店で被害者である60代の韓国人男性が中国国籍である自分たちを下にみるような発言をするなどでトラブルとなり、焼酎の瓶で殴るなどの暴行を加え起訴された。

◇中国国内の反韓ムードは尋常でない。

以下全文はソース先で 

中央日報日本語版 2023.06.14 17:28
https://japanese.joins.com/JArticle/305537