【ソウル=細川幸太郎】韓国流通大手の新世界(シンセゲ)グループは仁川市にドーム球場と一体型の商業施設を2028年に開業する。通常の観客席のほか、ホテルの客室やプール、商業施設内のレストランからも球場内部が見渡せるという。新世界は21年に韓国のプロ野球チームを買収しており、商業施設と野球場を組み合わせて集客力を高める。

仁川市西区の青羅地区の16万5000平方メートルの用地を取得し、地上6階・地下3階でドーム球場併設の大型商業施設「スターフィールド青羅」を建設する。球場は2万1000席規模で、野球や各種スポーツ競技、K-POPコンサートなどを開催できる。

商業施設には350以上のブランドのほか、レジャー施設や子供向けの図書館、文化施設なども誘致する。新世界は年間2500万人以上の来客と、直接・間接合わせて3万人の雇用創出効果を見込む。

新世界グループの創業家出身の鄭溶鎭(チョン・ヨンジン)副会長は「韓国の余暇文化を転換するため、スターフィールド青羅を最高のランドマークとして造成する」とした。

球場を核とした大規模施設では、日本のプロ野球日本ハムのボールパーク「北海道ボールパークFビレッジ」(北海道北広島市)など先行事例がある。新世界も自社球団のホーム球場と一体で大型商業施設を開発し、新たな体験価値を提案する。

日経新聞 2023年6月19日 21:17
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM19AGI0Z10C23A6000000/

※他ソース
【韓国】新世界が仁川に新ドーム球場 商業施設に併設、ランドマークへ
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6e3384486788ddca4772f325c19fb25697e78ea
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/amd-img/20230619-00000011-nna_kyodo-000-2-view.jpg