「3点取られても4点を取るサッカー?」
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 なんともスッキリしない結末に不穏なムードが漂った。

 現地6月20日、韓国代表は大田ワールドカップ競技場でエルサルバドルと親善試合を戦い、試合は1-1の引き分けに終わった。

 ボール支配率とシュート数で相手を圧倒しながら、なかなか決定機は掴めないまま、時間だけが過ぎていく。
前半をスコアレスで終えると、ようやく49分にファン・ウィジョが均衡を破ったが、その後も追加点は生まれなかった。
逆に87分、セットプレーから痛恨の失点を喫し、やるせないドロー決着に持ち込まれたのだ。

 この日、日本代表はペルーを向こうに回して4―1の快勝を収めた。
先週木曜日には開始早々に相手が10人になったとはいえ、エルサルバドルを6―0で下しており、2戦合計で10得点をマークしている。
韓国メディア『SPOTV news』はあまりにも対照的な両国の戦いぶりに苦言を呈した。

「日本は退場者が出たエルサルバドルに対して、早々に2点を奪って試合を決定づけた。
かたや韓国はイ・ガンインやファン・ヒチャンが素晴らしいドリブル突破を繰り返すなど、個の能力でゴールをこじ開けようと奮起したが、
エルサルバドルは幾重にも壁を築いてきたため、ほとんどチャンスを掴めなかった。

 日本とはその攻め方が大きく違う。
彼らは個人技に頼らず、重要な局面では流れるようなパスワークで切り崩していた。
同じように人垣を作ったエルサルバドルはまるで対応できず、結果的に6失点を喫したのである」

 さらに同メディアは「今日の試合で復活を遂げたソン・フンミンを筆頭に、脂が乗ってきたイ・ガンインにファン・ヒチャンに加えて、
オ・ヒョンギュ、ファン・インボムと現在の韓国代表には眩いばかりの輝きを放つタレントが揃う。
史上最高と言ってもいい」と評したうえで、「それが今回も2試合で1得点だ。
どんな戦術と組み合わせならば彼らを活かせるのか。これこそがユルゲン・クリンスマン監督が抱える最大の課題だ」と注文をつけた。

 カタール・ワールドカップ終了からおよそ2か月が経って、ようやく定まった新体制。ここまで4試合を戦って0勝2敗2分けで、
得点4に対して失点は毎試合の5点と安定しない。
『SPOTV news』は「監督就任時にクリンスマン監督は「3点取られても4点を取るサッカーを披露する」と豪語していたが、
現時点でファンの期待に応えていない」と断じた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2023年06月21日
https://www.soccerdigestweb.com/news/detail/id=133898

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