【ソウル共同】受験競争が激しい韓国の尹錫悦大統領が大学入試で難しい問題を出さないよう指示し、議論が起きている。学習塾や家庭教師などの学校外教育への依存を減らし「塾通い地獄」(朝鮮日報)とも指摘される過熱ぶりからの脱却につなげる狙いだが、効果を疑問視する声も多い。

 日本の大学入学共通テストに当たる大学修学能力試験について、尹氏は15日、李周浩・社会副首相兼教育相に「(学校の)授業を理解するだけで解ける問題を出題しなければいけない」と指摘。大統領が試験問題に具体的指示をするのは異例とみられる。

 政府と与党は19日、入試制度に関して協議し「超難解問題を出さない」と決めたと発表した。

共同通信 2023/06/20 18:25 (JST)
https://nordot.app/1043814974256923514