・税関で差し止められた「偽ブランド」…!

 今春、日本で報じられたニュースのなかに「2022年に税関で差し止められた偽ブランド品が約2万7000件と高水準となった」というものがあった。

 財務省の発表によると、2022年1年間に全国の税関が偽ブランド品などとして輸入を差し止めた件数は「2万6942件」と前年より4.7%減少したものの、
同年10月以降は個人使用の目的で輸入した場合も新たに取り締まりの対象となったことから、差し止め件数は増加傾向になっているとのことだ。

 確かに、10月から12月までの差し止め件数は、8100件余りと前年同時期よりおよそ20%増加していた。

 差し止めが多い品目はバック類が28.1%と最も多く、続いて衣類が21.7%、靴類が13.3%を占めている。
正規品だった場合を推計した「輸入差止価格」はおよそ186億円にも上る。

 <輸入差止件数>
中 国: 20,461件(構成比75.9%、前年比6.5%減)
ベトナム: 2,135件(同7.9%、同29.6%減)
台 湾: 1,427件(同5.3%、同約7倍)
韓 国: 649件(同2.4%、同10.2%増)

 <輸入差止点数>
中 国: 671,133点(構成比76.0%、前年比9.0%増)
ベトナム: 70,614点(同8.0%、同22.7%減)
香 港: 64,204点(同7.3%、同66.5%増)
韓 国: 30,567点(同3.5%、同31.0%増)

 仕出国(地域)別輸入差止実績を見ると上のように、件数・点数共に中国を仕出しとするものの構成比が圧倒的に高い。
ー中略ー

・数千円から数万円で…

 2023年5月8日に新型コロナウイルス感染症が2類から5類へと移行した。これにより、以前よりも遥かに海外渡航がしやすくなった。

 そんな韓国の観光名所、東大門がさっそく日本人観光客で賑わっているのだが、
今はこの地域に設置されている「黄色いテント」を訪ねる日本人客がいるという。

 この黄色いテントは、夜9時から深夜2時もしくは3時頃まで開かれる「市場」で使われているテントだ。

 表向きは服やカバン、時計など多様な製品の販売を謳っているが、偽物も売られているという。
日本人客は地図にも載っていないこの市場の情報を、SNSなどを見て訪ねて来るそうだ。

 価格帯は品物によって異なるが3~40万ウォン程度(約3200~4万2000円)。
シャネルのバックがこの市場では35万ウォン(約3万7000円)、トムブラウンやディオールの財布は3~5万ウォン(約3200~5300円)で購入できるのだ。

・日本人の「中途半端」

 コロナ禍前、韓国に遊びに来た日本の知人のなかにも東大門に行きたがった人がいた。

 彼いわく「財布をしょっちゅう無くすから、偽物のブランドでいい」そうだ。

 これは韓国人の知人に教えてもらった話だが「金を持った中国人は正規品を買いにデパートに行く。
金の無い中国人はデパートにも東大門に行かない。東大門に行く観光客は中途半端に金のある日本人だ」そうだ。
見栄を張りたい一部の日本人にとって絶好の買い物場になっているという。

 いま日韓はこれまでの「対立」が嘘だったかのように、関係が改善し、お互いを行き来する交流が盛んになっている。
韓国人が日本の地方都市を訪ねたり、日本の「コンビニ弁当」を楽しんだりする新しい姿も見られる。
日本から韓国への観光客も偽物ブランドショッピングではなく、韓国の観光を楽しんで欲しいと思うのは私だけだろうか。
それほど韓国にたくさんの観光資源がないことの裏返しかもしれないが……。
ー後略ー

全文はソースから

現代ビジネス 6/25(日) 7:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/62f52725ac067aa1b0b501585d0896e5d2d0351f