【北京=山下福太郎】中国政府は3日、半導体などの原材料となるガリウムやゲルマニウム関連製品の輸出を
8月1日から規制すると発表した。
「国家安全を守るために輸出管理法などに従った」(商務省)としており、先端の半導体分野で対中輸出規制を強める米国などへの対抗措置とみられる。

 ガリウムは中国が世界生産量の多くを占め、今後、日本を含めた各国の半導体メーカーの生産に影響が及ぶ可能性がある。

 対象となるのは、ガリウム関連が金属ガリウムや酸化ガリウムなど8種類、ゲルマニウム関連は金属ゲルマニウムなど6種類。
輸出業者が許可なく輸出したり、許可の範囲を超えて輸出したりすると、行政罰や刑事責任を科せられる。

 中国は2020年に輸出管理法を施行し、今回のガリウムとゲルマニウム以外にも暗号関連の技術などが許可制の対象となっている。

2023/07/04 00:16
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230704-OYT1T50006/