Record China 2023年7月5日(水) 13時0分

日本で行われた野球の大会で台湾代表チームが日本チームを破ったにもかかわらず“失格”となったことについて、
台湾では、台湾側の非を指摘する報道も出ている。

福島県楢葉町で6月26~30日に開催されたポニーリーグのアジアパシフィックゾーン・チャンピオンシップ(U-14)で、
台湾代表の桃園チームは日本のチームを7-1で下してワールドシリーズ(WS)への出場資格を獲得したかに思われたが、
その後、バットの規定違反が判明し、没収試合に。WSへの出場資格は日本へと渡った。

桃園チームの江奎寛総監督は「日本(の運営)側が確認してOKのラベルも貼られている。その前の数試合で使用したが問題はなかった。
もちろん審判も問題ないと言っていたので、われわれは使い続けた」と主張し、米国の大会本部に異議を申し立てていることを明かした。

この騒動をめぐっては、台湾の複数の大手メディアが「日本が負けを認めない?」などとして、
桃園のチーム関係者らが正当性を主張していることを報じている。
また、台湾のネット上でも「日本はどうしても負けを認めない」「日本は昔から台湾には強気に出る」など、日本側を非難する声が目立っている。

そうした中、少数ではあるが台湾側の非を認める報道も出ている。
中廣新聞網は4日、「かつての栄光のために球児を押しつぶすな」との文章を掲載。
若い選手たちが台湾を代表して精力的に海外の大会に参加することに疑問を呈する内容だが、
その中で今回の騒動に触れ、次のように論じている。

「桃園市野球委員会の声明文には、2度にわたって日本から抗議された経緯が詳しく書かれている。
桃園チームは15本のバットを持って日本に行ったが、主催者側の検査をパスしたのは4本。
その4本で試合を続けてきたが、あるネットユーザーは日本との試合で
桃園チームが少なくとも5本の異なる色のバットを使用していることを見つけた。
他のチームから(検査をパスした)バットを借りでもしない限り整合性が取れない」

また、運動視界Sports Visionに3日付で掲載されたコラムでは、
「桃園チームは抗議しているがこれは正しいのか?果たして不合格のバットを使ったのか」と疑問を提起。
「2018年に少年野球の国際大会では安全面から反発力の強い“USSSA”から“USA Bat”に標準規格が切り替えられたものの、
“USSSA”などのバットは今なお市販されており、国内の試合では使用することができる」と説明した。

その上で、「問題は国際大会であることを知りながらなぜ規格に合ったバットを多く用意しておかなかったのかということ。
あるいは、普段の試合から“USA Bat”を採用しておくべきだった」と指摘。
「目が利くネットユーザーは桃園チームが7回に検査をパスした4本には含まれない“Marucci CAT7”で打撃したことに気付いた。
メディアのほかの報道写真にも選手がこのバットを持っている様子が映っている。
“CAT7”は2009年に発売されたもので“USA Bat”の基準には合致していない」とした。

また、「日本の選手も“Marucci CAT”シリーズを使用しているがバットにはUSAの標識がある。
つまり、“USA Bat”の認証を受けていることを表している」と解説した。

同コラムは、「優勝が取り消されるのは悲しいが、この事態は避けられていたはず。
2018年に変更された規定を、監督や保護者が数分かけて見直し準備することは決して難しいことではない」と指摘。
「ネット上のさまざまな憶測や暴言、政治的な非難などは本当にやめるべき」とし、
「ルールはルール。大人は子どもたちのために抗議する前に、まず彼らに、そして自分たちにルールを詳しく読めと教えるべきなのだ」
と結んだ。(翻訳・編集/北田)

https://www.recordchina.co.jp/b916750-s25-c50-d0052.html

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