7/5(水) 17:57配信 中央日報日本語版

日本の岸田文雄首相が11~12日にリトアニアで開かれる北大西洋条約機構(NATO)首脳会議を契機に尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と個別に首脳会談を開くことで調整に入ったと毎日新聞が5日に報道した。韓日首脳会談が実現すれば両国首脳は5月に広島で開かれた先進7カ国首脳会議(G7サミット)から約2カ月ぶりに再会することになる。

毎日新聞によると、岸田首相は会談で尹大統領に福島第1原発汚染水海洋放流計画の安全性と監視システムなどを直接説明し理解を求める方針だ。岸田首相は国際原子力機関(IAEA)が前日公開した最終報告書で日本の汚染水海洋放流計画が国際安全基準に合致すると評価したのを根拠に、汚染水を放流しても科学的に安全だという点を強調するものとみられる。

岸田首相は前日にIAEAのグロッシ事務局長から汚染水放流計画に関する最終報告書を受け取った後、「科学的根拠に基づいて、高い透明性をもって国内外に丁寧に説明する」と話した。

岸田首相の韓日首脳会談推進はIAEAの最終報告書が前日に発表され汚染水放流に向けたすべての準備が事実上完了した状況で、放流反対の世論が強い韓国を直接説得し理解を求めようとする目的とみられる。同紙は「韓国国内には海洋放出への反発が根強く、尹氏がどのような対応をとるかが焦点となる」と伝えた。

これと関連して韓国大統領室核心関係者は「(韓日首脳会談日程を)調整中だがまだ確定したものはない」と明らかにした。

岸田首相だけでなく林芳正外相も外交折衝戦に出る。読売新聞によると林外相は13~14日にインドネシアのジャカルタで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)関連外相会議を契機に韓中の外相と個別に会談する方向で調整中だ。

林外相は韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官と中国の秦剛外相との会談で放流計画を説明する予定だ。これに先立ち岸田首相は先月30日に汚染水関連関係閣僚会議で放流に関し内外に丁寧に説明するよう指示した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4158b1b0a3556cec5c50af59a83e41c3f445a62c