広東省広州市内の飲食店で、「客」の女が取り放題のスープ鍋やその他の調味料入れに異物を混入した。
知らずにスープを飲んだ男性客に、嘔吐を繰り返すなどの被害が出た。地元警察は捜査に着手した。
中国メディアの極目新聞などが報じた。

事件が発生したのは、広州市花都区でジャン(「ジャン」は「澹」からさんずいを除去)さん一家が経営している飲食店。
7日午後3時55分ごろに来店した男性客が、取り放題の鍋からスープをよそって飲んだところ、奇妙な味がするのでスープを吐き出した。
店にいたのはジャンさんの母親で、男性客から指摘されたのでスープを味見したところ、消毒剤のような風味がしたので、やはり吐き出してしまった。
男性客はその後、普通に食事をしたが、食べ終わってから再び嘔吐してしまった。

事態の深刻さを悟ったジャンさん一家は、男性を急いで病院に連れて行った。
病院側は午後4時38分時点で、「洗浄剤中毒の可能性がある」との診断結果を示した。
ジャンさんはSNSを利用して、その後も男性と連絡を取り合って容態を確認した。
男性は夜に何度も嘔吐し、喉の奥が腫れて話すこともできなくなったという。

ジャンさんらは困惑した。客に有害な飲食物を提供した覚えがなかったからだ。
そこで店内の監視カメラの映像を確認することにした。
すると、午後2時22分に来店したピンク色の服を着た女が、不審な行動をしていたことが分かった。
昼食の時間帯は過ぎていて、他に客はいなかった。
当時はジャンさんの母親一人が店番をしていたが、仕事がないので、入口の所に座って休憩していた。

女はジャンさんの母親が自分から目を離した隙に、持っていた黒い袋からミネラルウオーターのボトルを取り出して、店内にあったスープ鍋や調味料の容器に、ボトルの中の液体を入れた。
さらに、液体をカップに入れて、厨房にも何度か出入りした。
ジャンさんによると、店の厨房は、客が手を洗えるように、自由に出入りさせていた。
調べた結果、厨房に保管していた「たれ」にも不明な液体が混入されていたことが分かった。

《中略》

ジャンさんによると、不審な女には見覚えがない。

なぜ、自分の店に来て鍋などに異物を入れたか、見当もつかないと言う。
同事件については、警察が捜査を開始した。
警察官が店に来て状況を調べて、一部の食器などを持ち帰ったという。ジャンさんによると、多くの警察官が店に来て調べたので、周囲の人に店が問題を起こしたと誤解されてしまい、商売に影響が出ているという。
症状を示した男性客の医療費は、ジャンさん側が負担している。ジャンさんは、鍋などに異物を入れたと思われる女について「とにかく早く捕まってほしい」と語った。

(翻訳・編集/如月隼人)

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飲食店で取り放題のスープ鍋などに女が異物投入、別の客に健康被害―広州
Record China |2023年7月9日(日) 19時40分
https://www.recordchina.co.jp/b916972-s25-c30-d0198.html
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