7/13(木) 15:31配信 中央日報日本語版

潘基文(パン・ギムン)元国連事務総長は最近、国際原子力機関(IAEA)のグロッシ事務局長訪韓当時に入国反対デモが起きたことについて「韓国の地位を大きく失墜させる極めて恥ずかしいこと」と批判した。

潘氏は13日、国会議員会館で開かれた「国家懸案大討論会-世界秩序大転換期、国会は何をすべきか」の基調演説で「国連事務総長を輩出した韓国でこのようなことあったことも実に恥ずかしく思う」と話した。IAEAは国連傘下の機関だ。

グロッシ事務局長は今月7日、3日間の訪韓日程のために金浦(キンポ)空港を通じて入国した。市民団体のメンバー数十人は「IAEAの日本オーダーメード報告書を廃棄せよ」「IAEA事務局長訪韓反対」などのプラカードを持って「グロッシ Go Home」「海洋投機 反対する」等のスローガンを叫んでグロッシ事務局長入国反対デモを繰り広げた。

グロッシ事務局長はデモ隊が殺到すると貴賓室に引き返し、約2時間後、デモ隊と取材陣の目を避けて金浦空港をあとにした。

潘氏は「国際機関の首長が訪韓したのに空港で入国を阻止して困らせたり、IAEAが日本から金を受け取って報告書を作ったなどという話は実に無責任で危険だ」とし「国の品格を害するもので、こうしたことに対して議員が市民社会を指導して教え導くことが重要」と話した。

あわせて「グロッシ事務局長が辱めを受けた翌朝、私に電話をしてきて、私が慰労した」と付け加えた。潘氏はグロッシ事務局長に「大韓民国国民があまりにも熱く歓迎して当時やや苦境に立たされた点、お困りだったようだ」と慰めたと電話内容を紹介した。続いて「(グロッシ事務局長が)笑いながら『それは大きな問題ではない。韓国国民には、それでも一生懸命に、正確に事実を説明するために来た』というふうに答えた」とグロッシ事務局長の反応も伝えた。

潘氏はまた「国内問題を海外でイシュー化させるのは国益に助けにならない」とし「福島汚染水処理問題を国連に持って行こうという意見もあるようだがそれは適切ではないと考える」と話した。

続いて「国連総会は多数決で決めることになっているが、科学問題は多数決で決めることではない」とし「科学者がこうだといえば科学者の話を聞かなければならない。政治が入る可能性はゼロパーセント」と話した。

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