【広州=吉岡みゆき】香港政府が、日本産水産物の放射性物質検査を強化し、通関が遅れるケースが目立っている。香港政府は、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」が海洋放出された場合、福島・宮城・東京など10都県からの水産物の輸入を禁止する方針を示しており、事前に検査を強化した。

 検査強化は6月中旬から始まっている。日本政府関係者によると通関が3時間前後遅れている。

 香港の飲食店は、日本で朝出荷した魚を当夜提供して人気を博していたが、通関の遅れで提供できず、他国産に切り替える動きが出ている。

 香港餐飲聯業協会は「処理水の問題が取り上げられるようになった6月以降、日本料理店では売り上げが3割減った」とした。

 在香港日本総領事館の岡田健一総領事は21日、香港政府トップの李家超行政長官に面会し、日本産食品の安全性を改めて説明した。

読売新聞 7/21(金) 21:18
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