【ソウル=共同】韓国で記録的な猛暑が続いている。熱中症など暑さが原因とみられる死者は3日までに23人に上り、昨年同時期の約3倍となった。各地で連日、30度台後半の最高気温を記録し、政府は警戒レベルを4段階レベルで最高の「深刻」に引き上げ注意を呼びかけている。

会社員が半ズボン姿で出勤するスタイルも一部で拡散。サムスン電子など大企業が数年前から自由な服装を認めているほか、秋慶鎬経済副首相兼企画財政相が7月、簡素な服での出勤に肯定的な考え方を示したことも影響し、男性らの間で関心が高まっているという。

消防庁によると南東部の慶尚北道永川や南西部の全羅北道井邑では1日、田畑で働いていた高齢者が熱中症とみられる症状でそれぞれ亡くなり、5月以降の死者は計23人に上った。

家畜の被害も相次ぎ、中部の忠清北道では7月末以降、鶏約2万5千羽が死んだ。高速鉄道KTXは高温でレールが変形する恐れがあるとして、徐行運転などで対応している。

日経新聞 2023年8月3日 19:54
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