中国紙・環球時報によると、韓国の国会議員で元サムスン電子幹部の半導体専門家、梁香子(ヤン・ヒャンジャ)氏はこのほど、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューで、「中国の先端半導体へのアクセスや生産能力を抑制する措置は、米国とアジアの同盟国との関係を損なうリスクがある」との認識を示した。

梁氏は「(ワシントンが)他国を罰し、予測不可能な方法で法案を可決し、『アメリカ・ファースト』政策を実行しようとし続ければ、他国が米国に対抗する同盟を結ぶ可能性がある」と語った。

梁氏は「米国は世界で最も強い国だ」とし、「人類共通の価値観をもっと考慮すべきだ。その強さを武器として利用するような態度は好ましくない」とした。

フィナンシャル・タイムズによると、韓国では、米国による対中半導体輸出規制が中国政府の反発を招き、細かく調整されたサプライチェーンを混乱させ、企業の利益を脅かすのではないかとの懸念がある。

梁氏は「米国が対中制裁を強化すればするほど、中国は急速な技術進歩を遂げようとする。中国は目標達成に向けて国家的支援をさらに増やすだろう。中国の豊富な人材と原材料を考慮すると、韓国に危機をもたらすことになる」とし、「米国は世界のバリューチェーンを揺るがし破壊することで何かを得ようとする現在のアプローチを放棄すべきだ」とした。(翻訳・編集/柳川)

Record Korea 2023年8月7日(月) 12時0分
https://www.recordchina.co.jp/b918449-s39-c100-d0192.html