グレタ・ガーウィグが監督した映画『バービー』は世界中で大好評だが、韓国での興行成績が振るわない。いったいなぜだろう。

【写真】実写版『バービー』より、カウボーイ姿のバービー&ケン
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グレタ・ガーウィグ監督の映画『バービー』は世界的にヒットし、世界興収もすでに10億ドルも夢ではないレベルに達している。
ただし韓国での状況はちょっと異なる。同国では7月19日の公開以来、動員数が46万人にとどまっている。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPART ONE』の超大作が360万人以上を動員したのに比べてだいぶ寂しい数字だ。
フランスでは、伝説的な人形がマーゴット・ロビーによって実写化されるのを見ようと、
公開1週間で約92万人の観客が映画館に足を運び、ピンク色の熱気に包まれているというのに。

アンチフェミニズム
いったいなぜだろう。韓国のフェミニスト活動家、シム・ヘインに言わせれば理由は明白だ。
家父長制的社会における女性の地位とか、自分らしく生きたいといったこの映画のテーマがこの国では支持されないからだ。
「思うに、『バービー』の状況は、フェミニスト的ユーモアで女性を描いた映画がいまもタブー視されている事実を浮き彫りにしています」
と彼女は8月2日のガーディアン紙で語っている。

それが「フェミニストというレッテルを貼られることへの恐怖」につながり、
韓国の女性たちが映画を見に行くのをためらう理由になっているとシム・ヘインは指摘する。
「フェミニズム」という言葉自体、多くの人々は「嫌な感じの言葉」と受けとめている。
「長い間社会を支配してきた根深い家父長制を意識し、立ち向かう」こと自体に不快感を抱いているようだ。

蔓延する保守的思想
事実、韓国は男女平等に関して、遅れをとっている。
OECD加盟国の中で韓国は男女の賃金格差が最も大きく、女性の平均賃金は男性より38%低い。

こうした経済的不平等に加え、現在のユン・ソンニョル大統領は保守的なイデオロギーの信奉者だ。
選挙期間中も反フェミニスト的な発言をし、フェミニズムが国の出生率低下の原因だと主張した。
韓国の出生率は女性1人あたり子どもが1人未満で世界最下位となっている。
選挙運動中、62歳の政治家は「男女間に構造的な差別はない」と主張し、この保守的な姿勢が若い男性有権者の共感を得た。
韓国のメディア、SisaINが2019年に実施した調査によると、男性の80%近くが、
男女平等というのは実のところ「女性優位」を目指すものだと考えている。

8/7(月) 17:30配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/400e81d887221f9e1ddc30c752e9d830be676011

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