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(基隆中央社)台湾で歩行者優先意識の向上を促す動きが広まる中、
北部・基隆市は手を上げて横断歩道を渡る日本の子供たちの習慣を参考に、
市の公共政策参加サイトで「『手を上げて、礼儀正しく道を渡ろう』を児童から推進する」との提案を行い、
市民から意見を募っている。市は、多数の賛成が得られた場合、学校などで指導を強化したいとしている。

台湾では海外メディアなどで相次いで「歩行者地獄」と報じられたのをきっかけに、運転者のマナーの悪さなどが問題視され、
交通環境の改善に対する関心が高まっている。
政府は今年5月、歩行者優先を推進する交通安全行動綱領を閣議決定し、汚名返上を目指している。

基隆市は提案について、児童や背が低い人は運転者から見えにくく、安全に影響があると指摘。
道を渡る際に手を上げ、横断後に礼儀正しくお辞儀をすることで、児童の姿が運転者から見えやすくなり、
「危険を回避できる他、車の流れへの影響も避けられ、道路を利用する人同士のやり取りがさらに温かいものになる」
とメリットを挙げた。

提案は先月14日に公共政策参加サイトに投稿された。
13日現在、186票が投じられ、内訳は賛成が18票、反対が168票となり、反対が9割に達している。
市民からは
「交通部(交通省)が推進し、全国で統一すべき」
「横断歩道手前での完全停止を運転者に教育し、停止線の設計を合理的にするべき。
(交通安全の向上は)道路標識や交通法規に頼るべきで、どうして個人に頼るのか」
などのコメントが寄せられている。

投票は10月11日に締め切られる。

(沈如峰/編集:名切千絵)
フォーカス台湾 2023/08/13 15:49:39
https://japan.focustaiwan.tw/society/202308130002