韓国の女性アーティスト、DJ SODAさんが自身のSNSで、大阪で行われた音楽フェスで性被害に遭ったことを告白しました。今、この問題がSNS上で議論になっています。

●卑劣な行為…罪に問われる?
●国連も投稿 被害防ぐには

以上のポイントを中心に詳しく解説します。

■「未だに怖くて手が震えている」“性暴力”その時何が…

DJ SODAさんは自身のX(旧Twitter)に14日、次のように投稿しました。

DJ SODAさんのX(旧Twitter)より
「日本の大阪ミュージックサーカスフェスティバルで公演を終えましたがその時に凄く悲しい出来事がありました」
「数人が突然私の胸を触ってくるというセクハラを受けました」

これを受けて、この音楽フェスの主催者が「法的措置を取る」という厳しい姿勢を見せています。音楽フェスの当日に一体、何が起きていたのでしょうか。

SODAさんがXに投稿した画像では、明らかに胸に手が伸びて、触れているように見えます。

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■主催者側「法的措置を取る所存」 どのような犯罪に…

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■服装を責めるような意見 SODAさん「何を着ていたかは問題ではない」

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SODAさんの書き込みがあった日の夕方、日本にある国連広報センターがXに次のような投稿をしました。

国連広報センターのX(旧Twitter)より
「女性に対する暴力を終わらせよう、今すぐに」
「性的暴力のサバイバー(=被害者)が襲われた時、何を着ていたかは関係ありません」

こうした内容とともに、「あなたは何を着ていたか」というタイトルで国連本部にて行われた展示会の動画も公開されました。性暴力を受けた被害者103人がその時に着ていた服が展示されたものです。

登壇した女性は「私が何を着ていたかが問題であってはなりません。どこに住んでいるかで適切な配慮を受けられるか、違いがあってはなりません」と訴えていました。

性暴力の被害を受けた人たちが、自分たちの服を展示して「何を着ていたかは問題ではない」と抗議の意志を示したということです。

■被害者を責める風潮…なぜ残る? 「日本は意識が低い」

いまだに残る被害者を責めるような風潮を改めていくには何が必要なのか、性暴力の問題に詳しい日本女子大学の大沢真知子名誉教授に聞きました。

大沢名誉教授は、「日本では、被害者に対してのバッシングが必ず起きる。『被害者の人権』を考える意識が、日本はヨーロッパに比べて低い。それが二次被害を生んでいる」と指摘していました。

一方で、日本でも先月に改正刑法が施行されて、新たに「不同意わいせつ罪」ができました。これは被害者の同意がなければ「わいせつ」になり得るという法律です。

大沢名誉教授は、これについて「非常に大きい。現在の国際社会が『被害者側の目線』で人権を尊重する流れのなかで、ようやく法律が追いついた。あとは、私たちの意識を国際的な流れに合わせていく必要がある」と話していました。

    ◇

私たちがいつ被害者になってもおかしくないですし、一方で、古い感覚のままだと加害者になってしまう可能性もあります。相手の気持ち、意思をできるだけ尊重する社会にしていくため、日本でも意識の改革が必要です。

(2023年8月16日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)

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2023年8月16日 20時59分 日テレNEWS
https://news.livedoor.com/article/detail/24812086/