8/20(日) 7:19配信 ハンギョレ新聞

検証委員会「国外から材料を入手して試料を作成」 現時点では超伝導の測定結果は出ていない

 クォンタムエネルギー研究所を中心とする研究チームが作成したとされる常温超伝導体についての検証研究が続くなか、韓国でも「LK-99」の試料作成に成功したものの、超伝導性は確認できなかったことが分かった。

 韓国超伝導低温学会のLK-99検証委員会は18日、「漢陽大学高圧研究所が11日、国外から(LK-99の作成原料である)硫酸鉛を確保して他の研究室にも提供し、LK-99の作成工程によって生成した不純物が含まれた試料と不純物を最小化した単結晶試料を一部製造した」と明らかにした。委員会は「この試料の特性を測定しており、現時点では超伝導性を示す測定結果はない」と明らかにした。

 検証委員会によると、現在韓国内では、釜山大学量子物質研究室と漢陽大学高圧研究所、成均館大学電子活性エネルギー素材研究室、慶煕大学エネルギー素材量子物性研究室など7つの研究チームでLK-99を再現する実験を進めている。

 検証委員会は「(国内の他の研究チームが)LK-99と同じ試料を作成し、論文の実験結果と同じ特性値を測定したとしても、KL-99を常温超伝導体とみなすことは難しいとするこれまでの立場はそのまま維持される」と明らかにした。クォンタムエネルギー研究所を中心とする研究チームが提示した実験結果は、超伝導性を立証したとみなすことはできず、追加検証が必要だという意味だ。

 一方、LK-99を最初に開発した研究チームは、11日に論文公開サイト「アーカイブ」に、3回目の修正をした関連論文を登録した。検証委員会はこれについて「11日に修正された論文は理論が追加されただけで、新たな測定結果は追加されなかった」とし、「この測定結果では超伝導体であることは立証できない」と明言した。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b64a46ec20a0fa4a28dc132902f4203e1afd2a51