韓国の人気女性DJが、日本での野外音楽イベント中に観客から“性被害”を受けたと訴えている事件。22日、20歳の男性2人がイベントの運営会社を訪れ謝罪しました。また、出頭した警察に対しては「伸ばした手が胸に触れてしまった」と話しているといいます。

 大阪市で22日午後4時ごろ、黒っぽいスーツに身を包んだ2人の男性をカメラがとらえました。そのうちの1人は紙袋を手に持っていました。

実はこの2人、韓国のアーティスト・DJ SODAさんが、観客から“わいせつな被害”を受けたと訴えている事件で、21日夜に大阪府警に出頭していました。2人は大阪に住むアルバイトの男性と福岡に住む大学生の男性で、ともに20歳です。

2人が向かった先は、事件が起きたイベントの運営会社が入るビルです。謝罪するために訪れたといいます。

そして約30分後、2人はビルから出てきました。謝罪したときに渡したのでしょうか、持っていた紙袋は無くなっていました。

記者が質問をしようと声をかけますが、2人が答えることはありませんでした。

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今月13日に大阪で野外音楽イベントが行われました。DJ SODAさんはステージから降りると観客がいるエリアへ。柵越しにハイタッチするなど、至近距離でファンサービスを行っていました。

しかし、この翌日SNSに「数人が突然私の胸を触ってくるというセクハラを受けました」と投稿。DJ SODAさんは、複数の観客から胸などを触られる被害にあったと訴えたのです。実際に胸を触られているように見える画像も複数、投稿していました。

DJ SODAさんはSNSで「あまりにも大きな衝撃を受けて、未だに怖くて手が震えています」とも投稿しています。

そして21日、イベントの運営会社が“性暴力事件”があったとして、観客の男女3人を刑事告発しました。

イベントの運営会社 平岡陽一社長
「この事件に対して弊社は本日、泉南警察署長に対し告発状を提出してまいりました」

胸を触るなどの不同意わいせつの疑いだけでなく、腕をひっぱるといった暴行行為をイベント側のカメラで確認したことを明らかにしたのです。

その後、出頭した2人。警察に対し「体に触れようと思い伸ばした手が、胸に触れてしまった」「触りたい一心で腕を触った」などと行為については認めるものの「わいせつな意図はなかった」という趣旨の話をしているといいます。

大阪府警は、彼らが告発されたうちの2人とみて捜査しています。

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22日、謝罪を受けた運営会社の代表とは、どんな会話があったのでしょうか。

イベント運営会社 大付楽洋代表
「(2人が)『迷惑をかけました、ごめんなさい』と。(2人は)結構パニックな感じ、SNSに色々と書き込まれているし、言葉が少なかったですね。かなり怖がっていると思う。もちろん、怖がっていることと反省していること、両方あると思う」

そして“出頭した理由”についてこう話したといいます。

イベント運営会社 大付楽洋代表
「友達に言われて『自分ら映っているよ』と友達に教えてもらって出頭したと。SNSでそこまで炎上してなかったら、そこまで(謝罪の)意識はなかったと思う」

また、運営会社は一部のSNSでDJ SODAさんの服装が原因であるかのような投稿が相次いでいることを指摘しました。これが「ひぼう中傷」にあたるとしていて、DJ SODAさんも怒りをあらわにしています。

DJ SODAさん
「服装と性犯罪の被害は絶対に関係がないので、絶対に被害者を問題と考えて責任転嫁してはいけない。私は加害者も二次加害をする人も同レベルだと思う」

これについて2人は――

イベント運営会社 大付楽洋代表
「『あの衣装・服装だから触ったということにはなっていない。ライブ中の衣装は関係ない』とはっきり言っていました」

運営側は2人が出頭したことについて「自分でやったことを真っ正面から向き合うことはいいことだと思っています。ライブカメラたくさんあるし、あらゆる角度から撮られている。(捕まるのは)時間の問題だったと思う」と述べました。

警察は2人から任意で事情を聞き、当時の現場の映像を分析しています。

8/23(水) 6:15日テレNEWS
https://news.yahoo.co.jp/articles/6eaf1c000902036ec8bd556b026444ef7b6b6e31
https://news.ntv.co.jp/gimage/n24/articles/2dc1916b52934575be11e1e9b38cf5ea/20230822-230847-606-ch03-04-47f1780c-1.jpg