政府と東京電力は24日午後、福島第1原発処理水の海洋放出を始めた。
最初に放出する処理水に含まれる放射性物質トリチウム濃度を測定した結果、放出計画の基準を大きく下回ったことが確認され、
施設周辺の天候や海象条件も問題がないと判断した。
原発事故から12年余りを経て、福島の復興に向けた廃炉工程は大きく前進する。

東電は同日午前、最初に放出する処理水約1トンを海水約1200トンで希釈し、
「立て坑」と呼ばれる貯水槽から採取したサンプリングのトリチウム濃度の測定結果を発表。
放出基準となる1リットル当たり1500ベクレル未満を大きく下回る最大63ベクレルだったことが確認され、
放出に問題がないと判断した。

2023/8/24 13:10
https://www.sankei.com/article/20230824-UWCCP55LRNIDXCQC3R2PHNML2U/