・私が日本と韓国に住んで感じたこと
 私が療養で日本に滞在していた4月頃、日本の外国人への参政権の話題を聞いた。

 韓国でも6月の中央日報の報道で「4〜5世代にわたり住んでいるのに…日本、在日韓国人に投票権認めない理由」
という記事が出ていた。
ー中略ー

・韓国で投票、そうして「警察」がやってきた…!
 こうした韓国と比べても、確かに日本では外国人への参政権が認められていない。
2021年度の統計だが、日本では参政権の主な焦点になっている一般永住者は約831,157人で、
特別永住者は約296,416人というから、参政権を求める人が出てくるのも当然だと思う。

  私も在日として日本で長く暮らしたが、もちろん投票をしたことはなかった。韓国で日本ではできなかった「投票」を生まれて初めてした。
最近では投票の嬉しさに大統領選では尹錫悦氏を選び、その投票用紙の写真を結果が出た後にインスタにアップしてしまったのだが、
後日、選挙委員会から呼び出され事情を聞かれた。

 在日として投票できることに浮き足立っていたと謝罪をしながら事情を話すと、
「先生、なぜ呼び出しに応じたんですか。そのまま来なければ済んだ話ですよ」と言いながら、
「これが李在明票だったら通報されませんでしたよ」と失笑されたのだ。

 その後、江南(カンナム)警察署でも取り調べられ、同じことを話す過程で私が文在寅政権下で仕事を失い、損をし、
文在寅政権が左派的だと話すと、取り調べの婦警が「文在寅大統領のどこが左派思想ですか。
祖国統一、朝米の話し合いもしっかり仲裁したじゃないですか」と食いかかって来たのだ。

 「カッ」となりそうな気持ちを抑え「婦警さんはおめでたいですね」と一言を投げ捨て調書を終えた。
すると、また後日裁判所から呼び出され、法廷に立ち、事実を認め罰金5万円を払ったのだが、
ここまでの道のりは久しぶりに「バカバカらしく楽しく過ごした」良い思い出となった。

・国外で暮らす人の幸せを考えて…
 そんな私の持論としては日本で暮らす以上、日本での参政権はどうしても必要であるとは思わない。
参政権を望むのであれば、日本国籍に帰化するなり方法もあるし、私もそれについて考えたこともあった。しかし、しなかった。

 というのも、参政権はあってもなくても他の国より人権という意味で整備されている日本以上の国は少ないと思うし、
まったく不自由がないというのが正直な“実感”なのである。

 もちろん、参政権を求める人たちの気持ちもわかる。が、私の場合は、どうしても必要かと言われると、
なくても十分幸せと言ってしまうのである。
日本に暮らす以上は日本の法に照らして自分たちが勝ち得る権利で暮らすことでも十分に幸せだと感じるのだが、それは私だけだろうか。

 そうした中、6月21日に朝鮮日報は新しい政府の意向として『「中国は韓国国民の参政権を保障していない」…韓国与党代表、
韓国在住中国人の投票権廃止推進を表明』と報じていた。
韓国ではこれまで在韓中国人への参政権を許してきたが、その地方投票権の廃止を推す声が出てきているというのだ。

 この話題をめぐって、もちろん日本のことも注目されている。照らし合わせると、日韓の間の“新たな問題”ともなりかねないと思う。
少子化の日本では、これから今まで以上に多くの人たちが外国からやってくることになる。
こうした問題について、一人一人がしっかり考えておくべきタイミングに来ているのかもしれない。
ー後略ー
豊 璋(在韓国コンサルタント)

全文はソースから
9/10(日) 7:33配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9254ed8f006635a0df0eebed02a38b5220e61ce3