中国のためにスパイ行為をした疑いで、ロンドン警視庁が英議会の調査担当者ら2人を逮捕していたことが10日までに分かった。20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席したスナク英首相は中国の李強首相と10日に会談し、「英国の議会制民主主義に対する干渉について重大な懸念を伝えた」という。英メディアが報じた。

このうち1人は20代の調査担当者で、公務秘密法違反の疑いで3月に逮捕された。過去に中国に住んだことがあり、この際に工作員として勧誘された可能性がある。トゥゲンハート安全保障担当閣外相のほか、与党保守党のカーンズ下院外交委員長ら機密情報を扱う政治家とつながりがあったとされる。(共同)

産経新聞 2023/9/10 21:44
https://www.sankei.com/article/20230910-SMVUAHUJXVPY7H76QA673NLL3A/