ー前略ー
プーチン氏と正恩氏による首脳会談は、12日を軸に調整されているという。
実現すれば、正恩氏のロシア訪問は2019年4月以来、実に4年半ぶりだ。全世界が注目している。

私(加賀)は本連載「スクープ最前線」(7月31日発行)で、以下の極秘情報を報告した。
ー中略ー

こうしたなか、異常事態が起きている。中国だ。次の通りだ。

◇習氏が8月22日、南アフリカで開かれたBRICS(新興5カ国)首脳会議の「ビジネス・フォーラム」を欠席し、
代わりに王文濤商務相が声明を読み上げた。習氏は前日に現地入りしていた。理由説明がなく、会場は騒然となった。

◇習氏は、インドネシアでのASEAN関連首脳会議や、インドでのG20首脳会議も欠席した。
李強首相が出席した。特に、中国の国家主席がG20首脳会議を欠席したのは初めて。中国外務省は理由を一切明らかにしない。

外事警察関係者は「習氏には現在、300人以上のボディーガードがついている。暗殺を警戒して、異常におびえている。
BRICS首脳会議の『ビジネス・フォーラム』の欠席もそうだ。ボディーガードから『あの会場は危ない。
暗殺犯がいたら安全を保障できない』と言われたという情報がある。
南アフリカ到着時、習氏の顔色は悪く、疲労困憊(こんぱい)の様子で周囲を驚かせた。
『漢方薬治療をしている脳動脈瘤(りゅう)が悪化した』という情報まで流れた」と語った。

一体、何が起きているのか。

以下、日米情報当局から入手した驚愕(きょうがく)情報だ。

「北京に近い河北省の避暑地で8月、習指導部と党長老らによる恒例の秘密会議『北戴河会議』が開かれた。
そこで長老らが反旗を翻したようだ。歴史的な洪水被害、莫大(ばくだい)な不動産・金融危機、人民の暴動発生、
対米関係緊張などを指摘し、『このままでは党統治すら危ない』と非難したという。最後通告に等しい」

「習氏の『ビジネス・フォーラム』演説予定の前日(8月21日)、シンガポール紙が突然、中国・全国政治協商会議の元委員による
『経済問題の根本は政治にある』という記事を掲載した。名指しはしていないが、習氏に対する激烈な批判だった。
国内外で『クーデターの決起を促す檄文(げきぶん)だ』と騒然となった。軍部は必死で『習主席の指揮に従おう』と呼びかけていた」

8月31日には、魏鳳和前国防相が「腐敗疑惑で拘束され、取り調べ中だ」という情報が流れ、衝撃が走った。
魏氏は、15年に新設された弾道・巡航ミサイルを管轄するロケット軍の初代司令官に任命され、18年に国防相に就任した。
今年3月に李尚福上将と交代した。その後、消息不明だった。続く日米情報当局の驚愕情報はこうだ。

「ロケット軍の司令官と政治委員が7月、同時交代となった。
同軍の前職と現職を含む幹部約10人が腐敗疑惑で拘束されたという情報がある。
ロケット軍は壊滅状態だ。魏氏は軍部の人望が厚い。
『ロケット軍を中心とした1000人規模のクーデター計画があった』という極秘情報もある。
西側情報当局は『習氏が、人民と軍部の怒りをかわすため、台湾有事を早める危険がある』と警告を発している」

防衛省関係者は「米国は、中国の暴走を絶対許さない。
米インド太平洋軍のジョン・アキリーノ司令官は7月、対中新戦略を明らかにした。
コードネーム『Hellscape(=地獄絵図)』。24時間以内に1000のロックオン標的を一斉攻撃し、
すべてを壊滅状態にする作戦だ。中国は勝てない」と語った。

岸田文雄首相は13日に内閣改造に踏み切る予定だ。新内閣は世界的危機に対応できなければダメだ。
米国は「親中派」議員の排除を求めているという。岸田首相に、その覚悟はあるのか。
■加賀孝英

全文はソースから
夕刊フジ 2023.9/11 12:00
https://www.zakzak.co.jp/article/20230911-ALDPQ6EHCROGJD4323LWJHQBGE/