【9月11日 AFP】中国国家安全省は11日、スパイ罪で無期懲役の判決を受けた米国籍と香港の永住権を持つ男性について、
監視装置が仕掛けられたホテルに中国政府高官を誘い込み、「ハニートラップ」で
米政府のためにスパイ活動を行うよう脅迫していたとの見方を明らかにした。

 香港出身の梁成運(John Shing-Wan Leung)被告(78)は今年5月、スパイ行為で無期懲役を言い渡された。

 国家安全省は同被告について、1980年代に米当局にスカウトされ、
その後「30年にわたってスパイ活動」を行ってきたと中国系SNSの微博(ウェイボー、Weibo)への投稿で主張。

 同省は、梁被告が米当局によって慈善家という経歴を入念に仕立て上げられ、華僑や華人らを監視し、
訪米した中国政府高官を陥れるよう仕向けられていたと指摘する。

「中国の高官が米国での公務に当たる計画をつかむと、(梁被告は)米情報機関に報告」し、
米国側の指示の下で「米情報機関が事前に監視装置を設置した飲食店やホテル」に連れ出した。
そこで「情報を引き出し、時にはハニートラップを仕掛け、(スパイ要員として)わが国の人材に勧誘を図った」としている。

2023年9月11日 16:07 発信地:北京/中国
https://www.afpbb.com/articles/-/3481041?cx_part=latest