元参院議員で法大教授だった田嶋陽子氏が24日、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」に出演。福島第1原発の処理水を海洋放出していることについて、「即刻やめるべき」と話した。IAEAのグロッシー事務局長については「顔色が悪かったじゃない?」と揶揄した。

 今月8日に漁業関係者を含む福島、岩手などの住民が原告となり、処理水放出の差し止めを求め集団訴訟を起こした。

 番組では特集を組み、出席者が意見を交わした。田嶋氏は「私はやっぱり、海が汚れるとか魚の形態が変わってくるんじゃないのかなとか、私は気持ち悪いですよね。私としては即刻、市民の会が言っていたことを実行してほしい」と述べた。

 米国では処理水をセメントと砂でモルタル化して、半地下の状態で保管する「モルタル固化式」をとっており、「なんでいつもアメリカの真似ばっかりしてるのに」と米国式をとらないことをいぶかしんだ。その上で「政治的判断で即刻変えるべき」と主張した。

 黒木千晶アナウンサーが「IAEA((国際原子力機関)は基準内と…」と話すと、かぶせるように「IAEAは原発ありでやっていることだから」と封殺。「来た人だって顔色悪かったじゃん」と、グロッシー事務局長が今年5月と7月に来日したときの様子を冗談にならない言い方で揶揄した。

 黒木アナが「それはたまたまだと思いますよ」とフォローしたが「いやいや、全然元気なくて、こんなになってた」とお化けのように手を胸の前で垂らすポーズを取ってみせた。

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