近年、K-POPのみならず、韓国文学が日本で女性を中心に人気を博している。若者の経済不安や性差別など、両国に共通する社会課題を取り上げていることが背景にあると英誌は分析する。

この作品は、非常に重要なテーマを扱っている──小説『82年生まれ、キム・ジヨン」』(筑摩書房)を読んだオガサワラ・チアキは、そう感じた。

本作は韓国社会に蔓延する性差別や、女性の生きづらさを描いている。

主人公キム・ジヨンと同じく、オガサワラも家庭のなかで男兄弟より軽んじられてきた。また、キムが職場のトイレで隠しカメラを見つける場面を読んだとき、オガサワラは自分が職場で受けたセクハラを思い出したという。

「他の国の物語を読んでいるとは、思えませんでした」と彼女は言う。

オガサワラは、韓国文学を愛する日本人読者のひとりだ。その人気は年々高まっており、特に女性読者が多い。

日本で出版される翻訳文学は、つい最近まで欧米の作品が大半を占めていた。だが、『キム・ジヨン』は2018年に日本で出版されて以来、21万部を売り上げている。また、2021年に日本語に翻訳された韓国文学は、2年前に比べて3倍に増えた。

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2023/10/01 クーリエ・ジャポン
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