中国で急死した李克強前首相の告別式は2日、北京市郊外の「八宝山革命公墓」の式場で行われ、
習近平国家主席(中国共産党総書記)ら党最高指導部のメンバー7人全員が参列し弔意を示した。
享年68。中国の指導者の平均的寿命と比べると異常に短い。隣国では、人気のある政治家の死が、
政治運動の引き金となった歴史がある。
中国の経済危機が指摘されるなか、元ハマス指導者が語った台湾奇襲発言と、米中首脳会談に向けた駆け引きとは。
ジャーナリストの加賀孝英氏による最新リポート。

李氏が10月27日に急死したことを受け、中国は緊張状態に入っている。

外務省関係者は「李氏の遺体は2日、大規模な追悼集会を開くこともなく、北京で荼毘(だび)に付された。
中国人民の間からは『火葬を急いだのは死因を隠すためでは』との疑問の声が噴き出している。
追悼活動禁止の通知も出ていたが、各地で多くの人々が追悼に動いた。100万人以上という情報すらある。
『李氏は殺されたのでは』という未確認情報も拡散している。
習政権は『新たな天安門事件が起きかねない』と警戒態勢に入っている」と語った。
ー中略ー

外事警察関係者は「西側情報当局は総力を挙げて動いている。真偽は不明だが、その過程で『習氏が2018年ごろ、
主席直轄の秘密工作部隊をつくった』という極秘情報をつかんだ。
特殊工作を任務とする部隊だ。看過できないのは、その部隊の活動が海外まで及んでいることだ。ターゲットは米国と台湾、日本だ」
と明かした。

10月下旬、元ハマス指導者、ハリド・メシャール氏はエジプトのテレビ局のインタビューで、
「ロシアは、われわれの10月7日の作戦(=イスラエルへの奇襲攻撃で1000人以上を殺害し、200人以上の人質を拉致)
を軍事学校の教材で使う」
「中国は同様の攻撃を、台湾で行う計画を立てている」との爆弾証言を行った。中国軍関係者は、メシャール氏の発言を否定している。

一体、何が起きているのか。以下、日米情報当局から入手した驚愕(きょうがく)情報だ。

「台湾侵攻に介入しないと約束しろ」中国が米に提示か

「台湾は、中国軍の奇襲攻撃を警戒している。『大量のヘリコプターで特殊部隊が急襲し、台湾総統府を占拠する。
総統以下、政権幹部の排除作戦を決行。傀儡(かいらい)政権を樹立する』という情報があるからだ。
台湾上空で『高高度核爆発電磁パルス(HEMP)攻撃を行う』との情報もある」

「習氏は『反腐敗』を名目に、外相や国防相らの大粛清を行っている。軍と人民の暴動、クーデターを阻止するためだが、持たない。
米情報当局は『台湾有事(日本有事)で暴走する危険が高まっている。
中国が暴走すれば、金正恩(キム・ジョンウン)総書記率いる北朝鮮は必ず連動する』と警戒している」

米中両政府は、サンフランシスコで今月開催する「アジア太平洋経済協力会議(APEC)」首脳会議に合わせ、
ジョー・バイデン大統領と習氏の会談を実施することで基本合意した。
詳細を詰める過程で、中国側が「中国が台湾に侵攻しても、米国は介入しないと約束しろ。約束すれば、中東和平に協力する」
と裏取引を突き付けているという情報がある。

状況は緊迫している。

日本は、中国海警局船が、沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海に侵入しても阻止できない。
中国が日本の排他的経済水域(EEZ)内に海上ブイを勝手に設置しても撤去できない。

怒りを込めていう。こんな弱腰の岸田文雄政権で、日本は本当に大丈夫なのか。
■加賀孝英

2023.11/7 15:30
https://www.zakzak.co.jp/article/20231107-NDLYKUGMMRJEVLRNVFLWRDSAXY/

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