習近平、冷酷なり…!中国経済崩壊が招く「自殺を強いる社会」と農村の高齢者を襲う「悲惨な現実」、そのヤバすぎる実態
11/9(木) 7:03配信 現代ビジネス

取り残されてきた中国の「高齢者」

 中国で不動産の差し押さえ件数が急増している。今年1~9月は、前年比32%増の58万4000件にも上ったという(10月30日付ロイター)。

 前編『習近平、万事休す! 中国の高齢者「自殺率」が悲惨なことに…! 「経済崩壊」が招く老人たちの「過酷な現実」』で紹介したように、中国各地で公務員らの給与削減や未払いが相次いでいるが、民間企業では、それ以上に過酷な賃下げを実施している可能性が高いと考えられる。

 現役世代が塗炭の苦しみを味わう中で、深刻になるのは高齢者の介護の問題だ。

 日本以上に高齢化が急速に進む中国は、実は1980年代から高齢者の自殺大国だったことはあまり知られていない。

 急激な高度成長で出稼ぎに出る子どもたちのために、儒教精神のひとつ「親孝行」の価値観は急激に失われ、そして高齢者が人知れず死を迎えてきたのが中国だ。

 その悲惨な状況は、今回の経済崩壊でさらに深刻化しかねない。

高度成長で失われた「孝」

 中国政府は2013年7月、改正「老人人権益保障法」を施行し、国民に対して、離れて暮らす高齢者を定期的に見舞うことなどを義務付けた。

 親孝行のための休暇を従業員に与えるよう企業に求めるなど、地方政府が中心となって様々な施策を講じてきたが、法律施行後10年が経過した今、効果はまったくないどころか、親孝行の精神自体が絶滅しかかっている有様だ。

 中国でも2016年5月から北京市を始め16都市で介護保険制度が試験的に導入されている。享受できるサービス内容は日本とほぼ同様だが、対象が「主に都市従業員基本医療保険に加入した者」に限られている。

高齢者の自殺率は「3倍超」

 日本の介護問題も大変だが、「豊かになる前に高齢化が始まった」中国の深刻さはその比ではない。「全土で『介護難民』があふれる」事態が現実味を帯びている。

 だが、さらに深刻な結末が待ち受けているのかもしれない。

 繰り返すが、中国では1980年代から農村部の高齢者の自殺率の高さが問題になっていた。

 「中国全体の自殺率の3倍以上だ」とする調査結果がある。

 子供たちが都市部に出稼ぎに行くことが多い農村部で、体の自由が効かなくなった高齢者が自殺をしてしまうケースが後を絶たないからだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/dcf2f2c5907dadfc9269a457ade04db1662b9994

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