韓国経済新聞/中央日報日本語版2023.11.18 10:33


韓国で全国自治体の行政ネットワークに障害が発生し、現場業務が停止する事態が発生した。
政府は具体的な原因と解決策を把握できずにいる。

行政安全部によると、17日午前に地方自治体公務員行政ネットワーク「セオル」に問題が発生した。
公開鍵基盤の政府認証書(GPKI)システムの障害で自治体の公務員は「セオル」の業務システムに接続することができなかった。
これを受け、政府の行政手続きポータルサイト「政府24」もこの日午後2時からサービスが全面的に停止した。

当初、行政安全部は今回の事態の原因としてGPKI認証システムを構成するネットワーク装備の問題と把握した。
この日正午までは「ネットワーク装備を交換すれば今日中に問題が解決する」と予想していた。
しかし午後6時が過ぎても問題は解決しなかった。

混乱が続く間、行政安全部の未熟な処理が俎上に載せられた。
全国公共機関のオン・オフライン行政書類の発行が一斉にストップしたが、政府は災難文字メッセージも発送しなかった。
このため、こうした事態を知らずに行政機関を訪れた市民のほとんどはそのまま引き返すことになった。
行政機関の業務時間が終了するまで政府は一日中右往左往し、明確な立場や進行状況を伝えることもできなかった。
史上初めてとなる政府ネットワーク障害事態だったが、政府はほとんど「沈黙」で一貫している。

個人がオンライン金融業務を処理するために受ける「共同認証書」のように、公務員も行政情報システム(セオル)に接続するには
GPKIを認証しなければならない。ところが公認認証書を検証するシステムに障害が発生し、今回の事態が発生した。

該当システムを管理する行政安全部国家情報資源管理院は「現在、復旧作業にまい進しているが、原因を把握できずにいる」と述べた。
前日(16日)のネットワークパッチ作業で問題が発生したのではという指摘が出ている。
管理院は「パッチ作業をしたのは事実だが、いかなる作業をしたかは公開できない」という立場だ。

一部では米国製のネットワーク装備がハードウェア的に不良品ではないかと疑われている。
管理院は「該当装備が問題なのかを明確に確認することはできない」と話した。復旧進行状況も秘密だ。
管理院の関係者は「復旧進行状況は公開できず、我々が話す部分でもない」とし
「現在、運営会社、装備維持管理会社、技術支援会社の関係者およそ70人が大田(テジョン)に集まり、
週末中に原因を把握して問題を解決するために最善を尽くしている」と明らかにした。

一方、米国出張中だった李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官は残りの日程をキャンセルして帰途に就いた。

https://japanese.joins.com/JArticle/311583