韓国の国策銀行『輸出入銀行』が、日本『みずほ銀行』を主幹事とするシンジケートローン(Syndicated Loan)契約を締結し、
8億ドルを調達したことが分かりました。
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2023年11月24日、『輸出入銀行』のユン・ヒソン・スミョン銀行長が訪日、『みずほ銀行』本店で
シンジケートローンの契約を締結しました。

シンジケートローンというのは、2つ以上の銀行が借款団を構成し、共通の条件で一定額を中長期的に融資するローンのことです。
今回のシンジケートローンに参加したのは計14行。

「満期3年:3億ドル」「満期5年:5億ドル」の融資で計8億ドルです。
韓国系金融機関が導入したバンクローンとしては過去最大規模の契約となります。

ユン銀行長は、

「今年03月の日韓首脳会談をきっかけに日韓関係が回復している中、『輸出入銀行』と『みずほ銀行』が
両国金融機関間の協力再開の土台を作った」

「今後も良質の輸出金融財源の確保のため、流動性の豊富な日本系金融機関との協力を強化していく計画」

と述べています。要は、これからも日本の金融機関から金を引っ張るぞ――と言っているのに他なりません。

先にご紹介したとおり、韓国の『輸出入銀行』はポーランドへの武器輸出を担保するために増資を行う予定でした。
今回の8億ドルは「Social Loan」(ソーシャルローン)の形で契約されているとのこと。

ソーシャルローンというのは「調達したお金を社会的価値創出事業分野に使用する融資」です。
「今回調達された資金は、雇用創出に貢献する中小・中堅企業などに全額支援される予定」となっていますが、
予定はあくまでも「予定」です。

調達した8億ドルが本当にそのように使われれるのか、また元利返済がきちんと行われるのかは注視する必要があるのでしょう。
何かあったら、増税メガネ岸田文雄の成果ということになります。

(吉田ハンチング@dcp)
2023.11.27
https://money1.jp/archives/117079

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